chocolate...2【黄】 (ページ10)

今日:66 hit、昨日:199 hit、合計:128,656 hit

sweet...57 ページ10

、
、
、
、
照のご両親は
2人ともほんとに気さくで
優しくて、あたたかい人たちだった。

こんな素敵な家庭で育った照。

だからこそ、こんなに優しくて
素敵なんだろうな、、、と
改めて感じた。

それに比べて、、、
私はどうだろう、、、

確かに、お母さんはいつも
あたたかくて優しくて
大好きだった。

でも、父親は、、、
。

ほんとに最低な父親だった。

私に、その父親の血が入ってると思うだけで
嫌悪感。

吐き気がする。

あの時は

「どこで何してるか分からない」
なんて言ったけど、

ほんとは知ってる。

そう、私は
小さな嘘をついてしまったのだ。

だってどうしても知られたくなかったから。

照のお父さんとは大違いの人。

そう思うと、、、
どうしようもなく
劣等感に襲われて
不安で押し潰されそうになる感覚がする。

「、、、A？どうした？
　疲れたよね、、、大丈夫？」

『ううん！ごめんごめん！
　大丈夫だよ。
　
　それにしてもいいご両親だったなぁ、、、』

「Aが楽しそうでほんと良かった。」

『ほんと理想の家族だよ。
　羨ましい。』

「、、、今度さ、Aのお母さんの
　お墓参り行きたい。」

『照、、、うん！行こ。
　私もお母さんに照会わせたい。』

そんなこと言ってくれる人
今まで1人もいなかった。

そんな風に考えてくれる
私の彼氏、素敵すぎる。

『やっぱり照は最高の彼氏だよ。
　ありがとう。大好きだよ。』

「なにさ、いきなり。笑
　
　俺も大好きだよ。
　帰ったらたっっっぷり
　イチャイチャしようね。」

『うん！笑』

「あ、A明日も休みでしょ？
　なら今日は俺ん家に泊まらない？」

『え？いいの？』

「うん、仕事昼からだからさ、
　ゆっくりしよ。」

『じゃぁ、そうさせてもらおうかな。』

「よし。決まり。」

はじめて照の家に行く。

てか、男性の家に行く
なんてこと人生ではじめてのこと。

なんかまた緊張してきたかも。

そんな私を他所に
嬉しそうにニコニコしながら
車を進めてる照。

珍しく、
鼻歌まで歌ってるし。笑

『そんなに嬉しい？笑』

「うん、だって
　まだ一緒にいられるし
　時間気にしなくていいし、
　バイバイしなくていい。
　嬉しいに決まってんじゃん。」

なんて可愛いんだ、うちの彼氏は、、、

『ふふふっ私も嬉しい。』

照が嬉しそうで
私も嬉しいよ。