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8話 ページ9

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次の日の朝
教室に入るとすぐに駆けつけたフジに
手を取られ勢いよく席に座らされた



「で!?」


訳が分からずキョトンとして
頭を傾げフジの顔を見る
すると痺れを切らしたフジが勢いよく詰め寄る


「きのーのはなんだったの??!」


『あぁ、えっと・・・』



きっと本当の事を話したら
心配性のフジは事あるごとに
私に駆け寄ってくるに違いない


『ちょっと、落し物を、拾って・・・
その、お、お礼、かな?』


我ながら苦しい言い訳に
目は泳ぎおまけに変な汗までかいてきた

案の定不審に思ったであろうフジがじっと
こちらを見つめている


「嘘。ちゃんとこっち向いて話してよ」


幼馴染ながら鋭い
心底焦りながらおずおずと顔を上げると



「Aー!」




天の声が聞こえた



先生の呼ぶ声に即座に反応し
わざとらしく大きな声で返事をして
その場を去った

後ろで頬を膨らませ
納得いかないといった顔で
こちらを睨むフジは見ないようにした





その日はフジも諦めたようで
何も言っては来なかった

授業も終わり
いつものように一緒に帰ろうと
私を待つフジの背中を突く



『フジごめん、今日図書当番だから』



今日は私が申し訳なさそうに手を合わせると
いつもの優しい笑顔で「分かった」
と返事をして帰って行った


その後すぐに図書室へと向かう

図書委員の私は面倒なことに
月に何度か図書当番が回ってくる
ただでさえ大きな学校故
図書室も市の図書館並みに本の種類も
数も取り揃えてある
もちろん訪れる生徒の数も多く
なんだか面倒な委員に入ってしまったと後悔している


ガラリと図書室の扉を開くと
本独特の匂いが鼻を抜ける

先に来ていた図書委員のクラスメイトに挨拶をして
返却された本を本棚に戻して行く

中間テストも近いことから
レポートの資料や辞書などの
貸し出しが多い
そんな中雑誌のコーナーへと本を返しに行くと
本棚を一列隔てた向こうに見慣れた金髪が見えた


『!』


太めの黒ぶちの眼鏡をかけ
真剣に何かの本を読んでいる
何を読んでいるのかじっと見ると
ゲームの雑誌のようだった


『・・・・』


いつもと雰囲気が違ったので驚いたが
やはりキヨだった
そのまま仕事も忘れキヨを観察する

黙っていればかなりのイケメン



「いつまで見てんの?」



『!!』


少し低めの声が小声ながら
静かなその一角に響いた





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しおみ(プロフ) - あっとろさん» コメントありがとうございます!更新遅めですが頑張って行きたいと思います! (12月15日 15時) (レス) id: 1b48ac35b1 (このIDを非表示/違反報告)
あっとろ - おもしろい!更新頑張ってください! (12月10日 0時) (レス) id: 61fa521ea8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しおみ | 作成日時:2017年12月7日 0時

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