24話 ページ25
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1日が終わり
部活があると言うフジを見送る
キヨに会いに行こうか少し悩み
歩き出した足は特進クラスへと自然と向かっていた
キヨに一言言わないと気が済まない
食堂を通り過ぎ
もうすぐで教室へ着くと言う時
とんとんと肩を叩かれ振り返った
黒髪ストレートの小柄な女の子
『・・・・？』
「あなた、Aさん？」
声を聞いてはっとなった
聞き覚えのあるこの声は
キヨの携帯から聞こえた声
思い出した
キヨの隣にいつもいた女の子
『あ、はい』
「・・・・・・」
初対面でもわかる
まじまじとこちらを見るその瞳には
嫌悪の色が伺えた
「少し話したいんだけど、いい？」
『え？あ、うん』
私の返事を聞く前に彼女は歩き出した
早足で歩く彼女に必死について行く
階段をひたすら登り
少し錆びついた鉄の扉を開けると
一気に風が吹き込んで来た
そこは夕日に照らされた屋上
今は生徒は誰もおらず貸切状態だ
彼女はフェンスまでたどり着くと暫く外を眺めた
その間終始無言で重い空気が流れる
痺れをきらした私は口を開いた
『あの、話って・・・？』
「・・・・・」
その言葉にこちらを振り返りじっと私を睨みつける
余程私が憎いのかずっと私に敵意を向けている
「私ね、キヨの事が好きなの」
『え？』
突然の告白に困惑する
「でも、キヨって誰とも付き合わないって言うし
女子とも殆どしゃべらないの
いつも静かに教室の片隅で外を眺めてる、
そんな王子サマが急に教室に寄り付かなくなった
毎日休憩時間になると足しげく通う場所、
どこだと思う？」
『・・・・・』
嫌な予感がした
今日までキヨがそんな学校で猫をかぶっていたなんて知らなかった
最近、キヨがよくいる場所、
それは・・・・
「そう、あなたの所よ」
『・・・っ！』
全身の血液がさぁっと音を立てて引いて行った
彼女の手にはカチカチ、と乾いた音をたてて銀の刃を覗かせたカッターナイフが握られていた
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しおみ(プロフ) - あっとろさん» コメントありがとうございます！更新遅めですが頑張って行きたいと思います！ (2017年12月15日 15時) (
レス) id: 1b48ac35b1 (このIDを非表示/違反報告)
あっとろ - おもしろい！更新頑張ってください！ (2017年12月10日 0時) (レス) id: 61fa521ea8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおみ | 作成日時：2017年12月7日 0時
