19話 ページ20
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キヨの番号じゃなかったかな？
いや、ありえない
朝届いたメッセージの画面にはしっかりと
“キヨ”の文字が
「もしもし？？」
もう一度聞こえたその声にはっとした
私は慌てて声を出した
『あ、あの、この番号って・・・』
「あぁ、キヨのであってるよ！
キヨ、今トイレに行ってるから」
『あ、そうですか・・・
じゃ、じゃぁ、また掛け直します』
「あ！今日はもぅかけてこないで！
2人の時間大切にしたいからさ、
意味、分かるよね？？」
優しく言うその言葉からは
一切の温度を感じられなかった
一瞬で突き放され放心状態のまま
いつ電話を切ったかも分からなかった
キヨの、大切な人なのかな・・・？
誰にでも優しいキヨに勘違いしていたんだ
「・・・・Aちゃん？」
あれからどれくらいたっただろうか
いつのまにか目の前にフジがいた
『・・・フジ』
「・・・・・」
夕日が窓から差し込み
逆光でフジの顔が見えない
私は今どんな顔をしているのだろう
『・・・かえろっか・・・』
「・・・っ！」
弱々しく笑う私の手をフジが引っ張ると
私の体は簡単にフジの腕の中へと収まった
「もぅ、無理して笑わなくていいからっ！」
暖かい
私を抱きしめているフジの方が
泣き出してしまいそうな声
フジは何も聞かず
私の口癖が移ったかのように
“大丈夫”と言ってくれる
でもその“大丈夫”は私の“大丈夫”とは意味が違う
笑わなくて大丈夫
無理しなくて大丈夫
フジの私を見る目はどことなく悲しげで
いつも私の心配ばかり
フジの優しさに癒され顔を上げる
もぅ“大丈夫”とポンポンと背中を叩く
『ありがとう』
そっと離れると心配そうなフジの顔が見えた
その顔にクスっと笑うと
今度は怒ったような表情になる
『さ、帰ろ！』
フジはすごい
さっきまでのモヤモヤが一気に吹き飛んで行った
やっぱり持つべきものは友達だ
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フジへの愛が溢れてしまうw
オフの方が忙しく、
更新遅くなってすみません
だいぶ落ち着いたので
ボチボチ書いていきます
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しおみ(プロフ) - あっとろさん» コメントありがとうございます！更新遅めですが頑張って行きたいと思います！ (2017年12月15日 15時) (
レス) id: 1b48ac35b1 (このIDを非表示/違反報告)
あっとろ - おもしろい！更新頑張ってください！ (2017年12月10日 0時) (レス) id: 61fa521ea8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおみ | 作成日時：2017年12月7日 0時
