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12話 ページ13

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あまりにピンポイントで当ててきて
何も言えなくなってしまった



「アタリ?」


『は、はぁ?何言って』


「俺、この前見ちゃったんだよね」


『何、を?』


「写真」


保健室の静けさとは裏腹に
私の頭の中は心臓の音でうるさく
キヨの声がやけに低く響いてくる

観念していつもより長めにため息をついた
少し布団から顔を出してキヨを見上げる
いつもとは違う真剣な眼差しでこちらを見下ろす



『慣れてるから』


「はぁ?」



冷めた目で視線を落とす

今までだって1人でなんとかしてきたから大丈夫

キヨは強引でムカつく時もあるけど
なんだかんだこうして気にかけてくれる優しいやつだし

私のせいで危害が加わるような事になったら大変だ


突き放すように言い、また布団を頭まで被る


「お前、慣れてるって・・・
まじでやべぇ奴だったらどーすんだよ?!」


『大丈夫、ただのストーカーだから』


「それ、十分やべぇやつだから」


『・・・キヨには関係ないでしょ!』



吹っ切るように大きな声を出せば
チッ!っと同じくらい大きな舌打ちが
聞こえたと思ったら
被っていた布団を一気に引き剥がされた

驚いて目を見開くと
怒ったように私を睨みつける視線と重なった

そのままキヨの顔が近付いてきて
あっさりと唇が触れた

何が起きたか分からず数秒固まっていた
やけに近く感じるキヨの吐息や匂いに
どこか夢心地だったのかもしれない

ペロリと唇を舐められ
そのまま唇を割って中に入ってきたモノに気付き我に帰る
必死にキヨの胸を押し返すがビクともしない


『・・・んん・・・!』



一方的に唇を吸われ口内を舐めまわされる
深くなるキスに逃げ場はなく息も絶え絶えで
気が付けばキヨのワイシャツを必死に握りしめていた

余韻を持って離された唇からは
混じり合った唾液が細い糸を引きひどく卑猥だった




「お前に関係なくても、俺にはあるんだよ!」



怒鳴る声がどこか寂しげで
好き勝手したのはキヨの方なのに、
いまにも泣き出してしまいそうなその瞳に
私は何も言えなかった




『・・・キ、ヨ?』


「・・・・わりィ、ちょっと頭冷やしてくる」




くしゃりと前髪を掴み頭を抱えるようにして
保健室を出て行った








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しおみ(プロフ) - あっとろさん» コメントありがとうございます!更新遅めですが頑張って行きたいと思います! (12月15日 15時) (レス) id: 1b48ac35b1 (このIDを非表示/違反報告)
あっとろ - おもしろい!更新頑張ってください! (12月10日 0時) (レス) id: 61fa521ea8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しおみ | 作成日時:2017年12月7日 0時

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