月を恐れる狼と魔女２【ハリー・ポッター】 (ページ27)

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＿ホグワーツ特急

リーマスは本当に先生を辞任した。リーマスはハリー達に私との関係を皆には秘密にしておいて欲しいと言ったらしい。理由は私がこれまで通り学校生活を送るため＿。

｢A｣

『ロン、どうしたの？』

ロンは何か言いたそうにしている。

｢その…この間、君に酷いことを言っちゃってごめん…｣

酷い事とはあの夜の事だろうか。確かに悲しかったけれど、あの状況で私を裏切り者と考えてしまうの仕方ない事だと振り返ってみてそう思った。

『あの状況でそう思う方が普通だと思うな。だから大丈夫。これからも仲良くしてくれる？』

ロンはパッと花が咲いたような満面の笑みをうかべた。

・

｢そうだ。僕、君に一つ言いたいことがあるんだ。｣

『何何！もしかして…愛の告白？』

からかうようにロンにそういうと、ロンは頬を髪色に負けないくらい赤く染めた。

｢ち、違うよ！｣

『冗談冗談』

｢テストのことだよ。君、勉強してないって言って魔法史以外ハーマイオニーよりも成績が良かったじゃないか！僕、それに関してだけは裏切られた気がしたね。｣

あぁ、その事か。本当に勉強してなかったんだけどな。

『私は授業の記憶を頼りに解いてただけだよ。』

｢あ、わかった！｣

話を聞いていたハリーはなにか納得したように声を上げた。

｢ロン、Aは魔法史の時間ずぅッと寝てただろう？だから、授業の記憶に頼ることが出来なかったんだよ。｣

｢そういう事か。授業中の記憶を頼りにって相当記憶力があるんだな…羨ましいよ。｣

｢あら、Aはよく忘れ物をしているわ。ネビルに劣らないくらいね。｣

『ハーマイオニー、それは言わないお約束！あと、ネビルが可哀想！』

皆で楽しく笑う。＿ホグワーツに入学する前は、1人も友達が出来ないのではと心配だった。…そうなったら、1人で楽しくやっていこうと思っていた。(昔からひとり遊びは得意。)

だけど、こんなに愉快な人たちと友達になれた私は幸せ者だ。