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｢Aに触らないでくれ｣
ピーターは諦めたのか、ハリーの方へ行った。
｢ハリー…ハリー…君はお父さんに生き写しだ…そっくりだ…｣
｢ハリーに話しかけるとは、どういう神経だ？｣
｢ハリー、ジェームズなら私が殺されることを望まなかっただろう…ジェームズならわかってくれたよ、ハリー……ジェームズなら私に情けをかけてくれただろう…｣
この人ダメだ。自分のことしか考えてない。見てて不快だし、うるさいから黙らせるか。
『シレンシオ』
杖がなくても呪文が使えるって本当に便利だと改めて感じた。
呪文を唱えてからは静かになったが、ピーターはぐずった赤子のように暴れている。
『今度は縛りあげて欲しいの？』
満面の笑みでそう言えば、大人しくなった。
｢殺してはダメだ。殺しちゃいけない｣
殺すつもりはなかったのだけど、ハリーに阻止された。
｢ハリー、このクズのせいで君は両親をなくしたんだぞ｣
｢わかってる こいつを城まで連れていこう。僕たちの手で吸魂鬼に引き渡すんだ。こいつはアズカバンに行けばいい…殺すのだけはやめて。｣
ハリーの意見に大賛成だ。ピーターはハリーに感謝しているような動作をしていた。
｢お前の為に止めたんじゃない。僕の父さんは、親友が＿お前みたいな者のために、殺人者になるのを望まないと思っただけだ｣
私はハリーに拍手を送りたい気持ちだ。空気を読んでしないのだけど…
｢いいだろう。ハリー、脇にどいてくれ 縛り上げるだけだ。誓ってそれだけだ｣
リーマスは呪文を唱え、ピーターは縛り上げられていた。
｢しかし、ピーター、もし変身したら＿やはり殺す。いいね、ハリー？｣
こんな人には一瞬の死の恐怖よりも、長い長い生き地獄を味わってもらえばいいのでは、なんて考えたが私の意見は聞いて貰えないだろう。何度訴えても聞いて貰えなかったし。
リーマスはテキパキとロンの折れた足を固定し、倒れているセブを魔法で持ち上げた。
｢誰か2人、こいつと繋がっておかないと｣
シリウスが足の爪先でピーターを小突きながら言った。
『じゃあ私が＿』
｢A、私が代わりにやろう｣
本当にピーターに私を触れさせたくないのか、リーマスが代わりにやってくれる事になった。もう1人はロンだ。
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作者名：作者 | 作成日時：2022年3月14日 21時
