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｢三人ともどうかしてる｣
｢ピーター・ぺティグリューは死んだんだ！こいつが十二年前に殺した！｣
｢殺そうと思った。だが、小賢しいピーターめにしてやられた……今度はそうさせない！｣
シリウスはロンから鼠を奪い取ろうとした。ロンの折れた足にシリウスの重みがのしかかり、ロンは痛さに叫び声を上げた。
私は見ていられなくなり、浮遊呪文を唱えた。
｢A、何をするんだ！｣
『ロンが痛くて叫び声を上げてるのに何もしないなんてできないでしょ？ それに、やり方が強引過ぎて誰も受け入れてくれないと思う。』
｢Aの言う通りだよ。そういうやり方をしてはダメだ＿皆に分かってもらわねば＿説明しなければいけない｣
｢後で説明すればいい！｣
シリウスは抑えようとするリーマスを振り払おうとした。
｢皆、すべてを知る権利があるんだ！｣
私は無言呪文で水をシリウスの頭に軽くかけた。
『ちょっと頭冷やしたら？冷静にならないと正しい判断ができないって言うし＿』
｢あぁ、わかったよ。リーマス、君がみんなになんとでも話してくれ。｣
リーマスは過去について話した。その時、何か物音がした気がした。
後ろを振り向くとセブが立っていた。
｢我輩は校長に繰り返し進言した。君が旧友のブラックを手引きして城に入れているとね。ルーピン、これがいい証拠だ。いけに図々しくもこの古巣を隠れ家に使うとは、さすがの我輩も夢にも思いつかなかったよ＿＿｣
｢セブルス、君は誤解している。君は、話を全部聞いていないんだ。説明させてくれ。シリウスはハリーを殺しに来たのではない｣
｢今夜、また二人アズカバン行きが出る。｣
『憎しみや怒りで正しい判断ができないようだけど＿セブも頭冷やす？』
私の家族を奪わないで欲しい。そんな思いで頭がいっぱいだった。
｢貴様のような子供は黙れ ダンブルドアがどう思うか見物ですな…ダンブルドアは君が無害だと信じきっている。わかるだろうね、ルーピン…君の大事な娘は孤児院行きかね…飼い慣らされた人狼さん…｣
｢愚かな。Aは絶対に独りにしない。学生時代の恨みで、無実の者をまたアズカバンに送り返すというのかね？｣
次の瞬間、セブがリーマスに杖を向けて何かを放った。私は考える前に体が動いた。
『プロテゴ！＿アクアメンティ！』
皆は私の行動に驚いた事だろう。
セブは全身びしょ濡れだ。
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作者名：作者 | 作成日時：2022年3月14日 21時
