月を恐れる狼と魔女２【ハリー・ポッター】 (ページ11)

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ロンとハーマイオニーの仲はもう最悪。クルックシャンクスがロンの鼠を食べるわけが無い。だって、あれは動物もどき＿過去に死んだ事にして逃げることに成功しているのだから。

ほんっとにあの鼠が気に食わない。人の人生をめちゃくちゃにして、更には私の友人の仲まで最悪にした。

『ハーマイオニー、大丈夫？』

｢Aだってロンの味方をするのでしょう？別に構わないわよ｣

ハーマイオニーは意地を張っていた。

『私はハーマイオニーの味方をするわ。私はいつだってハーマイオニーのそばにいる。』

ハーマイオニーの手を握って言うと、ハーマイオニーはポロポロと涙を流した。私はそっとハーマイオニーの頭を撫でた。

＿グリフィンドール対レイブンクローのクィディッチが行われた。私は風邪気味で寝込みたくなかったから談話室で本を読んで安静にして過ごしていた。

夜にはパーティーが行われた。グリフィンドールが無事に勝てたのでみんな大喜びだ。

その日の夜、男子寮から叫び声が聞こえて目を覚ました。何事だろうかと思って部屋を飛び出した。

｢シリウス・ブラックだ！僕たちの寝室に！ナイフを持って！僕、起こされた！｣

ロンが弱々しく言った。
それよりシリウス、また入ったのか…。出来れば大人しくして欲しい… ネズミを捕まえられていない私が偉そうに言えることじゃないけど

その後、マクゴナガル先生がやってきて解散。その夜グリフィンドール塔で眠る者は、Aのみだったとか。

次の日からは警戒態勢が強まった。ナイフを持って侵入したら普通にヤバいやつだよね。

＿数日後。

私はハーマイオニーにバックビークが処刑されることになったと聞いた。

ロンとハーマイオニーは仲直りをした。
その後、ハグリッドと会って話した。ハグリッドはハンカチに顔を埋めて小屋に戻って行った。

｢見ろよ、あの泣き虫｣

｢あんなに情けないものを見た事があるかい？しかも、あいつが僕たちの先生だって！｣

ドラコの声だ。ハーマイオニーが飛びかかろうとしたがその前に私が動いた。

『ねぇ、ドラコ。フレッドとジョージに貰ったくそ爆弾をアレンジしたの。誰を実験台にするか迷ってたのだけど＿あなた達がこのくそ爆弾に値するほどのレベルだと今わかったの。』

ドラコ達だけでなく、Aの迫力にハリー達も恐怖を覚えた。

｢お、お前みたいなチビに何ができるんだよ｣

自ら地雷を踏みに来るなんて勇気があるわね。と悪魔になったAは思った。