不思議な時計店【本編小説】

ただの女子高生です。【ちょこくりーむ】 ページ9

琥珀side.


　
今日も学校に行った後は部活もせずにお仕事。
　


僕の名前は緋音八 琥珀。

極普通の女子高生。
コミュニケーションが苦手なことと、中性的な顔立ちを除けばの話だが。


おっと、話が反れる。

森の奥にある時計店で僕は働いている。

店員の皆もいい人達ばかりの素敵なお店だ。

僕は学生の為、少し遅れた出勤。
それでも僕が働くのを許してくれるのはきっと店長の優しさなのだろう。


そんなことを考えながらたどり着いた、店のドアを開けた。


あぁ、今日も騒がしい。
この騒がしさが好きなのだけど(笑)


普段は出ないような少し大きめの声で言う。


「…こ、こんにちは…」


コミュ症はまだ治りそうにないな。
そんなことを思っていた。


すると、雪姉が満面の笑みで寄ってきた。

「あ、こーちゃん！さあさあ！早く着替えて一緒に仕事しよー！」

「…う、うん。ありがと。」

自分的にはきちんと笑顔で言ったが伝わっただろうか？


　

分からなかったが、急いで制服に着替えに行った。

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