〔 銀魂 〕シェアハウス、はじめます

Ep.32 ページ32

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「海かー、私も学生以来行ってないなー」
「あんたはつい最近まで学生だったでしょ」




季節はあっという間に変わり、保育園もそれに合わせて装飾する。
職員室には折り紙を折る音と、同僚のツッコミが響いた。





「でもあそこナンパ凄いよね。こっちはナンパされに来てるんじゃないっつーの」
「自撮りに乱入してくる奴とか本当鬱陶しいですよね」




思い思いに海への偏見と憧れを述べる。
私だって久しぶりの仲間との海。楽しみなはずだけど....




「ナンパ男の方がまだマシかも...」




ぼそっと呟く声にまたも察しのいい同僚は首を傾けるけど、それを遮るのは後輩の声だった。



「それにしても聞きました？まーた不審者が出たって話」
「春先じゃないってのに。変質者はいつでも出るのね」



変質者といえばやはりあの男たちが出てくるし、あの意味深な表情。自分の考えすぎならいいけど...
とにかくせっかくの友達との時間！なにがなんでも死守せねば。

一喜一憂する顔はそんなにも酷いものだったのか。覗き込むみんなは眉間に皺を寄せていて。

空元気な私はどんと机を叩くと、その勢いに任せ職員室を後にした。




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