〔 銀魂 〕シェアハウス、はじめます

Ep.12 ページ12

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桜並木を歩く帰り道。
去年よりも仕事には慣れ、日の入り前の帰路に成長すら感じる。

しかし頭は今年のお遊戯会で埋め尽くされる。
前回は自分のことで精一杯で園児達のことなど見ていなかった。

去年の反省も踏まえて頑張ろう。なんて気合いを入れていると、真横のコンビニから出てくる見慣れた人。



....と言うか本日2回目の土方さん。
｢ あ...｣と言う静かな呟きが再び重なった。




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｢ もう土方さんのせいですからね。あの後園長先生がみんなに話すものだから誤解解くのが大変で ｣

｢ 大人しそうな顔して噂好きなんだなあの爺さん ｣



｢笑い事じゃないです｣と訴えても、それも含めて可笑しそうに笑う土方さん。



もうすっかり夕日は沈み。
シェアハウスに続く坂道を並んで歩く。



｢ みなさん忙しい方ばかりですよね。最近夜は総悟くんと2人の事が多いですし｣

｢ そう言えば、他の3人って何の仕事してるんですか？ ｣



話題を変えようと投げた質問に口を開く土方さん。
しかし、それは呟くような｢あ...｣と言う声。
土方さんの視線を辿れば、シェアハウス前で抱き合いキスをする男女の姿。


私達に気付き、逃げるように去る女性。
その女性を追わず、顔色も変えず、話しかけてくるのは神威さんだった。



｢ なかなか帰ってくれなくてさ。2人が来てくれて助かったよ ｣

｢ それでいつまで十四郎の後ろに隠れてるつもりなのかな？ ｣



ニコニコと向けられる笑顔。
土方さんの背中に埋めるように赤くなった顔を隠す。



｢ ...なんか..カップルのそういうのって見ちゃいけない気がして... ｣

｢ Aは初心すぎるなぁ。自分だって晋助とモーニングキスしたくせに ｣




｢不可抗力です！｣と思わず顔を出せば、お腹を抑えて笑う神威さんが見える。



｢ しかもあの子お客さん。俺の彼女じゃないよ ｣



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