花言葉�� 〔 坂田銀時 〕 ページ15
.
オレンジ色に染まる町を、
ただひたすらに歩いていく。
�� 外に女でもできたアルか ��
こんなにも難しいものなのですね。
対処法もわからない。この恋というものは。
こんなにも苦しいものなのですね。
『 はぁ.. 』
自然と出るため息で、
神様が見兼ねたのだろう。
『 あ.. 』
遠くに見える、波紋柄の着物。
クルクルと銀髪が遊ぶその人の姿は、
見慣れているはずなのに。
どうしてか、
見つけただけで、こんなにも心が踊るのは____。
足早に、その人の元へと向かう。
近付くに連れて見える横顔が愛しくて。
『 坂田さ__ 』
「 銀時にしては頑張ったんじゃないの ？ 」
「 いやほんと 、感謝してもしきれねーや 」
初めて見るその笑顔は、
これまた初めて見る美人に注がれていた。
知り合い ？ 依頼人 ？
もしかして 、
恋人 ？
「 ぅお!? .. ゆき !? 」
気付けば驚いた様子の坂田さんと綺麗な女性。
「 ちょうど良かった 。お前に渡した(( 」
『 ｯごめんなさい お邪魔でしたね.. 』
「 おい ゆき!! 」
.
.
.
どれほど走ってきただろうか。
遠くに沈む夕日が、今日はなんだか眩しく見える。
あの人の行動一つ一つで一喜一憂して..
『 ほんと.. バカみたい.. 』
「 ゆき !! 」
漏らした感情を掬い取るかのように
大好きな体温が、私の手を掴んだ。
反動で振り向けば
肩で息をしながら、私を真っ直ぐに見据える、
大好きな人____ 、坂田さん。
「 おいおい ゆきちゃん 、逃げるのは無しじゃねーの？ 」
『 ランニングです 』
「 嘘おっしゃい!! 」
いつもと変わらない会話が終われば 、
案の定 沈黙に包まれる。
「 ..なんでこっち見ねーの 」
『 き、ぶん 』
掴まれた手首の熱から、はやく離れてしまいたくて。
『 いいんですか ..私なんか追いかけてきて 』
言いたいことは言えないのに、
『 はやくあの人の元に行かなくていいんですか 』
言いたくないことばかりが溢れてくる。
本当に私は、何をやっているんだ..
「 お前が行けってんならどこにでも行くがな 」
「 これを受け取ってからでもいいか 」
.
花言葉�� 〔 坂田銀時 〕→←花言葉�� 〔 坂田銀時 〕
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 971人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いんぬもぬっこも好き - 銀さんの〈前世の恋〉感動……控えめに言って泣きました…作者さん大好き… (2022年9月3日 21時) (
レス) @page26 id: 529ebb08c2 (このIDを非表示/違反報告)
Taku(プロフ) - ちょっと！ヅラ（ヅラじゃない、桂だ）ヅラよ！（ヅラじゃない、桂だ）ちょっと夢主ちゃんそこ変わって！300円あげるから！！ (2020年4月29日 0時) (レス) id: b3862cde2f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきち(プロフ) - とりあえず大好きです。 (2019年8月16日 22時) (レス) id: 1d6534994e (このIDを非表示/違反報告)
雪うさぎ - 新八の話しが見てみたいです。激甘？そんな感じでお願いします！これからも応援してます (2019年5月25日 20時) (レス) id: cd19b8b7b7 (このIDを非表示/違反報告)
山崎照葉(プロフ) - 山崎の嫉妬なんかどうかなぁ……((ﾁﾗｯ ……書いてほしいです！！ (2019年4月15日 18時) (レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：□白澤□ | 作成日時：2017年8月7日 13時
