極致への諦念 ページ10
『はい…何なりと。』
「鏡花、今姫妃が言った事は事実かい?」
否定しても誰も信じないのはわかっている。
いっその事、認めてみようか。
どうせ未来は変わらないだろうし。
『私は………』
けど、大恩ある御館様の前で嘘をつきたくはない。
『……やっていません。』
「よもや!この後に及んでまだ嘘をつくとは!!」
「見え透いた嘘をつくな馬鹿め。大体何故俺達がお前の為に貴重な時間を割かねばならんのだ。
俺はこの後甘露寺と甘味処に行くという大事な用事があるのだ。潔く認めてはやく消えろ」
「最後まで哀れな子だ………南無…」
予想通り、柱達が騒ぎ出した。
姫妃が可哀想、
鬼殺隊の恥だ、
といった罵声が飛び交っている。
「皆さん…っ!私、本当に辛くてぇ……」
何処かの誰かの声も聞こえた気がしたが、
御館様が人差し指を口の前に立てた事によって静まった。
「鏡花、それを証明出来る人はいるかな??」
いると言えばあの丁の隊士がいる。
けどこれまた信じてもらえないだろう。
"お前が脅して言わせたんだろォ?!!"
などと言われるのが落ちである。
それに、その行為は隊士に迷惑をかけることになる。
それに、これが1番重要。
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_________もう、疲れた。
『……いえ、おりません。』
「そうか……では姫妃、君の言っていた事を証明出来る人はいるかな?」
「えっと、しのぶちゃんが何時も私の傷を看てくれてます……
あと、隊士の何人かもその現場を見た人がいますっ!」
実際に見た隊士何ている筈が無い。
私はこれでも柱の中では一、二を争う実力はもっている。
人の気配に気づかない訳が無い。
それにそもそもやって無い(重要)
察するに、金でも握らせたのであろうが…
「なるほど…………………しのぶ。」
「私が姫妃さんを治療している事は確かです。
傷の中には鬼によるものも見受けられましたが、明らかに刀によって付けられた傷もありました。」
「御館様、これ以上見過ごす訳にはいきません!隊士からも厳罰を求める声が多数挙がっております!」
「今後この様な事が無きよう、生温い処罰ではなく、厳罰に処すべきかと。」
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「………………わかった。」
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光闇 - ハッピーエンドでいいんですか? (6月8日 22時) (レス) @page22 id: 2a2d152930 (このIDを非表示/違反報告)
アマリス(プロフ) - 柱達と仲直りしないんだね!良かったー!あんな人殺し集団と仲良くする義理なんてないって! (2023年1月31日 9時) (レス) id: 7d0074fb6d (このIDを非表示/違反報告)
桜井直(なお)(プロフ) - 面白いです!終わりとなってたんですけどもう終わりなんですか? (2022年9月23日 22時) (レス) @page24 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
伯愁(プロフ) - マナさん» 夢小説と名乗る以上当方での完全な名前固定は致しかねます…申し訳ありません。 登場人物設定の「夢主」の欄に何も入力されないとデフォルトの名前のままお楽しみ頂けるかと思います。 ご希望に添えず申し訳ありません。ご理解頂けると幸いです_(。。)_ (2022年1月27日 19時) (レス) id: ca8a5a890b (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 名前変換しなかったら、名前は鏡花のままですか? (2022年1月25日 17時) (レス) id: d0a320b2d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伯愁 | 作成日時:2020年5月10日 20時