【鬼滅の刃】処刑までの2週間

揺らぎは泡沫のうちに ページ8

side Shinazukawa






柱合会議へ行く途中、
前に彼奴が歩いているのが見えた。






胡蝶とはまた違う笑みを何時も浮かべてる彼奴。


現に今も周りの隊士が噂をしているが、
諸共せずに歩いている。









人を虐めても笑ってる奴だァ…


何を言われても何も感じないんだろうなァ！




そんな事を思っていると、小さな呟きが聞こえた。








『………勘づかれないように』








呟きの主は彼奴だった。

ついこの間も姫妃に危害を加えたという話は聞き及んでいる。


また何か企んでやがるのかァ??




タイミング良く道端に落ちていた小石を彼奴に向かって蹴飛ばす。

それと同時に声をかけると、
彼奴は"如何にも余裕です"といった風に
石を避け、ゆっくりと振り向いた。







『……風柱さん、こんにちは。良い朝ですね』


その瞳に何を映しているのか、
どんな表情をしているかは
狐面に阻まれて見ることは叶わない。


ただその面の下でも悠然と笑っているのだと思うと、無性に腹が立ってきた。









-






御館様より託された任務を放棄する様な奴が
鬼殺隊に居ていいとは思わねェ。


守るべき人を盾にする様な奴が
鬼殺隊に居ていいとは思わねェ。


仲間を傷つける奴が
鬼殺隊に居ていいとは思わねェ。






-






そんな奴ァ……







"＿＿＿俺が即刻首を刎ねてやるよ"









そう言うと、彼奴は笑った。


死を前に翳されても尚、笑っていた。






ふと、昔を思い出す。

此奴が柱になったばかりの頃を。









此奴は、始めからこんな奴だったかァ？

___否、そうではない



優しい、仲間思いの奴だった。

俺とも、それなりに仲良く過ごしてた。


時折、何処か壁は感じる奴だったがァ……









-









では、何時から今みたいになったんだァ？

一体、

何時から、

何時から……









「何時からそうなったんだよ……っ」








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喉から出た疑問に、彼奴は答えなかった。









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その後はお互い終始無言で、

気がつくと産屋敷邸の門前に居た。







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ちょっとかなり意味不明((

既に頭の中迷走してて心折れそう()

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