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十六話 事の真相二 ページ16

「あれ、それじゃあアルバート様はどこに?グレンさん、ついてなくていいんですか?」
「……アルバート様なら、まだロイさんのところじゃないですか?」
「え?」

なんのことかわからず疑問符が浮かぶ。なぜアルバート様がうちの兄のところにいるのか。『まだ』とはどういうことなのか。

「あなたが自分の前に踊っていた人がいたでしょう?あれ、アルバート様ですよ」
「え?………ええええっ!!??」

まさか、あの美青年が?私より背が高かったし、顔だってアルバート様とは違うものだった。いくら変装が得意だからってあそこまで変わるものなの?

「アルバート様が女装、もとい変装をしだした元凶はクラリス様ですが……悪知恵のはたらくあの人はそれを脱走のために使い、いらぬ技術を磨いてあそこまでできるようになったんですよ。その熱意をもっと他のことに向けてほしいものですが」

グレンさんは遠い目をしてそう言った。にわかに信じ難いが、言われてみればあの人の話はアルバート様の立場と一致するし、もらった花の色は彼の瞳の色と似ている。
そんなことを考えていれば、当の本人が人をかき分けやってきた。

「やっと見つけた〜!ソフィアの兄さん、ガミガミうるさくて参ったよ。二人とも、ちゃんと踊れたか?」

噂をすればなんとやら、だ。口調はすっかりアルバート様だが、見た目が全然違うので狼狽えてしまう。

「あれ、もしかしてまだ俺のこと話してなかった?」
「話しましたよ。ちょうど今」
「なんだ。じゃあ何?俺にちゅーされたの思い出してドキドキしてたとか?」
「違いますよ!あんまり姿が違うので驚いただけです!」

言い返せば彼はいたずらっぽい笑みを浮かべる。その顔を見て、ようやくアルバート様だということを確信できた。

「あ、そうそう。ソフィアは早く兄さんのところに行った方がいいぞ。今頃血眼になってお前を探してるから。それに、グレンは目の敵にされてるみたいだし」
「早くそれを言ってくださいよ!じゃあ私戻ります。失礼します!」

あの兄が余計な恥を晒す前に合流しなければ。私は急いで駆け出した。

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設定タグ:使用人 , メイド , 貴族   
作品ジャンル:ラブコメ, オリジナル作品
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お芋(プロフ) - しぇるふぃあ。((芦原晴))さん» わー!!再びコメントありがとうございます……!!そうなんです。彼は不器用なんで……ほんと!!(言葉にならない)そして、そうです!私自身彼らが大好きなのでもう少しだけ、騒がしい彼らの様子を書けたらな〜と思っております!お楽しみに! (2020年2月27日 23時) (レス) id: 105c0e2da2 (このIDを非表示/違反報告)
しぇるふぃあ。((芦原晴))(プロフ) - 本編は…ということは番外編や後日談が更新されるという解釈で合っていますか?楽しみすぎます…!! (2020年2月27日 23時) (レス) id: a3aac3bf63 (このIDを非表示/違反報告)
しぇるふぃあ。((芦原晴))(プロフ) - タイトル回収されてドキドキしました…ソフィアちゃんの告白が成功して思わず「やったー!」と喜んでしまいました( ´∀`)やっぱり両片想いだったんですね!一緒に働き続けたいがためにちょっと面倒くさくなってしまうグレンさんかわいくて大好きです!(続きます (2020年2月27日 23時) (レス) id: a3aac3bf63 (このIDを非表示/違反報告)
お芋(プロフ) - わさん» コメント、感想ありがとうございます!本編は完結しましたが、もう少しだけ続くので楽しんでいただけると幸いです(*^^*) (2020年2月27日 22時) (レス) id: 105c0e2da2 (このIDを非表示/違反報告)
- 早く続きがみたいです!!すごく楽しみにしています! (2020年2月27日 3時) (レス) id: 6d2dda4d98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お芋 | 作成日時:2020年1月14日 21時

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