二話 使用人の基本 ページ2
休憩に入っていた使用人さんたちには挨拶を済ませ、私はミリアさんから仕事内容やらしきたりやらの説明を受けていた。
「このルズベリー伯爵家では代々いくつかの使用人の家系が仕えてるの。私もそのうちの一人だわ。もちろん、ソフィアさんみたいに家系関係なしに入ってくる人もいるけどね」
なるほど。由緒正しき伯爵家を守るためには、見ず知らずの人をほいほい雇っていられないもんね。忠誠を誓った家が仕えている方が良いにきまってる。
「そんなわけで、ソフィアさんの主な仕事はお屋敷内外の掃除！たまに洗濯も手伝ってもらうかもしれないわ。掃除も洗濯もいくら人手があっても足りないもの」
やれやれというようにミリアさんはため息をついた。
このルズベリー伯爵領は海に面しているため、海を超えた国から戦をもちかけられた時要になる。そのために騎士団もあるせいか掃除や洗濯が大変なんだろう。
「わかりました！精一杯頑張ります！」
「頑張ってくれるのはいいんだけど……」
大きな声で返事をしたらミリアさんは眉をひそめて私を見た。
(えっ！何！？私なにか悪いことしちゃった！？どうしよどうしよ！)
またしても一人ワタワタしているとミリアさんは私の肩をガッシリ掴んで言った。
「まずは、使用人の心得と礼儀作法をみっっっちり叩き込みましょうか」
「ええ〜！！！」
「使用人はそんな大声で叫ぶものじゃありません！」
穏やかで優しそうな表情から一変、黒いオーラの見える笑顔を見せたミリアさんに連行され、私の使用人生活はスタートした。
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お芋(プロフ) - シャル＠如月唯奈さん» 読んでいただいて、ありがとうございます！お褒めに預かり光栄です！頑張ります。ありがとうございます！！ (2019年9月18日 19時) (
レス) id: 105c0e2da2 (このIDを非表示/違反報告)
シャル＠如月唯奈(プロフ) - イベント参加ありがとうございます！早速読ませていただきました！凄く分かりやすくて良い小説ですね！何より主人公かわいい(*≧з≦)これからも更新頑張ってください〜 (2019年9月18日 19時) (レス) id: 0214723abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お芋 | 作成日時：2019年9月6日 17時
