3話 ページ4
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「それなら話は早いぜ！」
「やだよ」
当の彼は行く気満々らしい。
まだ何にも言ってねーっつーの！彼は口元を引きつらせた。
言わずとも彼の考えは手に取るようにわかる。どうせ出国したいがために、薬が欲しいと頼んだが失敗。
私をダシにどうにか再チャレンジでもするつもりなのだろう。
「オメーも頼んでくれれば、あの灰原も多少は聞く耳持ってくれるはずなんだよ！」
頼む！と顔の前で手を合わせた彼。
修学旅行の時は服部くんの手助けでなんとかなったらしいけれど。
「今度は私が工藤新一のフリでもしろって？」
ベッドの下で待機しろとでもいうのか。
それのおかげもあって、めでたく新一と蘭が付き合い始めたことは知っているし、だからこそ今回のシンガポールもどうしても行きたいのもわかるけど。
私にあんな芸当できるわけないし、やりたくない絶対。
「そんなつもりはねぇけど！」
頼む！この通りだ！と頭を深く下げる。
「服部くんにまた頼めばいいじゃん」
「……いや、アイツ忙しいって言っててよ」
「じゃあ博士に相談したら？」
「博士は灰原に形無しだろ」
「うーん、そうだね」
ことごとく失敗し、頼みの綱がここまで回ってきたらしい。
私に頼ったところで成功確率は低い事は新一だってわかっているだろうに、それでも話が来るということは、いよいよ打つ手なしなことは痛いほど伝わる。
「な？オメーしかいねえんだよ、ほら勉強だって教えてやっただろ」
「それはそうだけど……」
「前のやつだってオレのおかげで欠点免れたって」
「前……ってアレは頼んでないでしょ！」
あの時は、新一が勝手に私のテストを見て(ものすごーく出来が悪かったやつだった)、それはまあ偉そうに勝手にあーだこうだと言い始めたのである。
結局、新一が張ってくれた山が当たって次はなんとかなったのは、助かったけれど。
「でも私哀ちゃんに嫌われたくないんだけど」
「大丈夫！なんとかなる！」
「根拠がなさすぎる、それでも探偵か！」
「約束とちげえだろ、オレはちゃんとパフェ奢ったってのに」
「話は聞く、とは言ったけど、言うこと聞くとは言ってない」
「まじ！！頼む！！」
パチンと再度手を合わせて頭を下げた。
そして、彼はまたちがう作戦に。
「んじゃあ、なんでもするから！」
「だから、何回頼まれたって＿＿＿＿＿＿＿」
なんでも……。
「……なんでも？」
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そよか(プロフ) - とても面白かったです！続きが読みたいのでパスワードを教えて頂きたいです！ (9時間前) (
レス) id: 9ae312f98f (このIDを非表示/違反報告)
香 - すごく面白かったです！続きが読みたいのでパスワードを教えていただきたいです！ (4月17日 16時) (レス) id: 3235162d8d (このIDを非表示/違反報告)
月 - とても面白いです！ぜひ続きが読みたいのでパスワード教えていただきたいです！ (4月17日 16時) (レス) id: ca00bc134b (このIDを非表示/違反報告)
AIRI??(プロフ) - とても面白かったです！続きが読みたいのでパスワード教えていただけないでしょうか！ (4月16日 18時) (レス) id: c4c3b94da3 (このIDを非表示/違反報告)
yk - とても面白いです‼︎続きが見たいのでパスワード教えてください‼︎ (4月16日 3時) (レス) id: f1fc0d9bf0 (このIDを非表示/違反報告)
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