HUNTER×HUNTER短編集！作っちゃった！てへっ★ (ページ32)

今日:10 hit、昨日:3 hit、合計:39,163 hit

キルア大人バージョン！！（３２）ページ32

※キルアが大人になります。それでもよろしい、読んでみたいという方はどうぞ。ちょっぴり裏かなあ

ーーーーー

貴『馬鹿みたい』

私はまたそう言いながら、珈琲を飲む。

デート帰りに振られたのだ。

思わず流れた涙に対しての暴言だ。

夜、冬が終わってあったかくなってきたのに、オシャレ重視の服装には少し肌寒いな。

「あれ。」

ふと、聞き慣れた声に、顔を上げると

ハイネックの黒い長袖に、暗い色のジーパン、そして暗いのにコンビニの明かりで眩しい白髪。

幼い頃より知り合い、お互いライバル同士、色々やってたキルア=ゾルディックだ。

貴『ひ、久しぶり』

ｷﾙｱ「なんでこんな時間に彷徨いてんだよ。」

ジーパンの裾をちら見すると、ちょっと色が濃い気が……

……ワタシナニモミテナイナニモシラナイ。

貴『ああ…ちょっとね』

曖昧な答えに、何やら察したようで、ニヤリと笑う。

ｷﾙｱ「何？また振られたの？まあ、女がツバキみたいに強いと男もプライドってもんが…って、おい」

振られた原因はなんなのか知ってる

貴『しょ…がないでしょ…っ！』

ｷﾙｱ「…ちっ…泣くこたねえだろ」

ほらよ、と差し出されたハンカチ。

その端っこもちょっと色が濃い気が…

いや、ナニモミテナイ。

ｷﾙｱ「あ、ごめん。ちょっとまってて」

私がハンカチを握りしめるのを見て突然去ったと思うと、すぐ戻ってきた。

ｷﾙｱ「これ、好きだったろ」

次に差し出してきたのはチョコロボ…

貴『これはキルアの好物でしょーよ…』

持ってきた袋の中にはそれ以外も入っていた。

……ひ、ひ、避(((ry…！？

貴『あ、あの、これ、き、き、キルアが…』

ｷﾙｱ「…わからない？」

耳元で発せられたその言葉は今まで口説かれた男達の中でダントツで色っぽかった。

ｷﾙｱ「俺さ、ちょうど仕事の帰りなんだよ。」

昔とは違う。何より、これ買ってきちゃうあたり、慣れてる。色々慣れてる…！

ゆっくりと近づくキルアの唇に動けないでいると、そっとくっついた。

貴『んっ…』

ｷﾙｱ「ははっ…なあ、ツバキ…俺の気持ち無視して他の男と色々やってたんだろ」

貴『ちょ、どこ触って…！』

ｷﾙｱ「純情ぶりやがって…俺、成長したんだぜ？」

妖艶な笑みに、背筋がぞくりとした。

貴『くっそぅ…ホテル連れてけよぉ…』

ｷﾙｱ「はいはい」