HUNTER×HUNTER短編集！作っちゃった！てへっ★ (ページ4)

今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:39,128 hit

クロロ=ルシルフル甘（４）ページ4

私はある本屋の店長。

狭くて小さいが、私はとても気に入っている。

この空間がなくなると思うと寂しいが、そんな日は来ない。

古い本ばかりで、ホコリっぽい。黒い木で出来ている棚は、本がびっしり入っていて、天井まで届いている。

カウンターでぼーっと座っているだけだが、意外と落ち着く。

人影も少なく、特定しにくい場所にした。

寝ていたって平気だと、いつものように私は意識を放した。

ーーーーーーー

ｸﾛﾛ「…ここは…」

黒い木の扉。丸い窓が付いており、小さい造花が飾られていた。

立ててある看板には、本屋としか書かれておらず。

営業しているのかしていないのかが全くわからない。

中からは微量のオーラを感じることが出来、気になり、扉の取っ手に手をかけ、開けた。

カランカラン…

扉の内側につけてあったベルが軽い音を出した。

奥の方に人がうつ伏せになって寝ているのが見えた。

それより、驚いたのは…

天井まである本から、微量のオーラが出ていた。

ギシッ

古い床だが、ここの空間にはとても合っていて、心地が良かった。

歩きながら、本を眺めていると…

貴『んん……ん…？』

木が軋んだ音で目を覚ました。起き上がり、目をこすったあと、黒髪の男を見た。

パチリと目が合うと、時が止まったように感じた。

両方共、ただ視線があったまま、動かなかった。

黒い瞳に魅入られたツバキ

真っ青な瞳に魅入られたクロロ=ルシルフル。

ツバキがはっと我に返り、慌てて彼のそばに向かった。

その場から動かず、じっと一連の行動を見ていた。

貴『来てくださってありがとうございます貴方が、最初のお客様です』

そう言いながら、お辞儀をする。

ｸﾛﾛ「最初？」

貴『はい、ここは一般人は入れないよう仕掛けをした店でして。』

ｸﾛﾛ「そうか」

貴『本、好きですか？』

ｸﾛﾛ「ああ。」

貴『じゃあ…』

チャリ…

彼女は微笑み、鍵を見せてきた。

俺の手を取り、その鍵を握らせた。

貴『あなたにあげます。この店の鍵です』

ｸﾛﾛ「いいのか？」

貴『ええ、あまり来ないので。いつでも来ていいですよ。』

それに、貴方とはこうなることを知っていたんじゃないかと思ってすらいますから。

なんでも見透かしてしまうその目に俺は恋をした。