HUNTER×HUNTER短編集！作っちゃった！てへっ★ (ページ24)

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男か？女か？（２４）ページ24

「…逃がしてくれるわけないですよね」

ｲﾙﾐ「うん。」

「いや、簡単に殺されるわけにはいきません…」

彼女の後ろに隠れていた子供が前に出る。

貴『手前だな。殺し屋ってのは。』

子供とは思えない殺意が込められた目で俺を睨んだ。それと同時に全身の毛が立つような寒気に襲われる。

オーラだ。

俺の目的は、彼女の排除。

だが、子供にしてオーラの扱いに長けているところを見ると、只者ではない。

すぐ排除しておけばよかったかな。

ｲﾙﾐ「小さいのに大した子だね。俺んちに来れば御家も安泰だ。」

貴『うるせえ、お嬢から手を引け。』

ｲﾙﾐ「そうするわけにはいかないんだ。今回は彼女だけが標的だ。」

手に持った変な形の刃物が、光った気がした。

持っている本人の殺気が異常な程に強くなった。

それと比例してオーラもさらに大きくなっていく。

貴『物事の判断間違えたらしめえだぞ。』

ｲﾙﾐ「大人はそういう…」

言い切る前に動いたのは向こうだった。

湾曲した刃物が首の皮膚につく前に俺は相手の横っ腹に蹴りを入れる。

それは予想済みだったらしく、綺麗に蹴りを交わされ、もう片方の短刀が俺の腹に刺さった。

だが、経験の差だろう。もしくは俺が例外なのかもしれない。

敵に傷をつけることが出来たことによる油断。それをつき、子供のカッターシャツの襟を掴み、床に叩きつけた。

貴『がはっ…！！』

その衝撃で咳き込む子供に針を刺そうとした時、細い腕が俺の腕に絡まった。

「もうやめてください」

ｲﾙﾐ「あんたが死んでくれるなら構わないけど」

「この子が助かるのならなんだってします」

俺は呆れて深いため息が出た。

貴『早くやれよ。』

「何を言うんですか！！あなたはまだ若いのですよ！変なとこで意地を張るのをやめてください！」

貴『甘いんだよ、お嬢。』

「さあ！私を排除してください！」

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…

ポチ

ｲﾙﾐ「どうしたの？キル」

ｷﾙｱ「依頼人、殺したから。」

ブツ

ｲﾙﾐ「さて、俺は帰るか」

貴『ふざけるのも大概に…！』

ｲﾙﾐ「はいはい。」

気づかなかった。

彼女の頭を軽く撫でる。

ｲﾙﾐ「女の子が使う言葉じゃないね」

貴『なっ…！？』

「あらまあ…気づいてらしたの？」

ｲﾙﾐ「…あんた、男でしょ」

「うふふ、どうでしょう？」