ヒソカ 11/11 (17) ページ17
ヒソ「ねぇ、ポッキーゲームしようよ」
貴『あ?』
ヒソ「そんな攻撃的にならなくても」
今、私の家に、ヒソカという男がいる。
色々な依頼を取りまとめている私は仕事関係でコイツとよく会う。
ただ今回は違うみたいだ。
手に、ポッキーを持っている。
よく見るとパイ生地だ。食いたいが、コイツのもんだから欲しいと言ったってどうせ条件つけてくるだろう。
ヒソ「本当にやらない?」
何、コイツ。イベントに何でもかんでも乗るけど、いつも私を誘って来る。
私じゃなくてもいいだろ…あ、友達いないのか。
ヒソ「今、失礼なこと考えたでしょ。はい、強制ね。」
貴『ちょ、わかったから、念を使うな!』
バンジーガムを使って、引き寄せようとしたヒソカの頬を抓る。
結局、半ば無理矢理だが、ポッキーを咥え、待機。
ニヤニヤしながら、ずっとこっちを見ている動く様子のないヒソカにイライラする。
貴『早くしてくれる。』
ヒソ「そんなに待ちきれないのかい?」
貴『ん。』
早くしろという意味で、前に乗り出す。
ヒソ「いただきます…」
すると、待ってましたとばかりに向こうはゆっくりとサクサクといい音を立てながら迫って来る。
なんで目を閉じないんだ、コイツは。
ジト目でその様子を眺める。
徐々に近づくヒソカ、
真ん中まで来たところを折ろうと歯を立てる。
…え?折れない。
あ、やりやがったな…!
ポッキーを念視で確認すると、ヒソカのバンジーガムによって折れなくなっていたのだ。
しかも口も離れない。
そうこうしているうちに、目の前まで迫ってきていた。
クッソ…はめられた…
パキッ
ヒソ「期待した?」
ほんの数ミリのところで、バンジーガムを解いたヒソカは、舐めたような口をきいた。
ヒソカside
ヒソ「そんな怒るなよ…」
手首を強く掴まれ、徐々に力が入っている。
ただその本人の顔は、林檎のように真っ赤だ。
ヒソ「そんな顔真っ赤にされても、可愛いだけだよ」
貴『少しでもお前に気を許した私が馬鹿だ。なんとでも言えっ…』
手首をつかむ力が緩み、距離をとった。
ヒソ「ポッキーあげるから許してよ」
貴『チッ』
仕方なさそうに近づいた彼女の頬に口づけをした。
ちゅっ
ヒソ「その反応がたまらないのさ」
貴『ぶっ○す』
ヒソ「君ならいいや」
貴『変態が。』
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白亜(プロフ) - 神無月藤四郎@もか丸さん» コメントありがとうございます!楽しみにしてくださって嬉しいです 頑張ります! (2018年5月10日 22時) (レス) id: f49322fecc (このIDを非表示/違反報告)
神無月藤四郎@もか丸(プロフ) - 更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2018年5月10日 0時) (レス) id: 9647401f65 (このIDを非表示/違反報告)
まき - ? (2018年5月9日 20時) (レス) id: d04c139f6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白亜 | 作成日時:2015年11月3日 23時