夜兎族最強の子が大正時代に行った件について

三十一話 ページ37

それから義勇や錆兎も来て、他の柱の奴等も来た。



カ｢それにしても、新しい柱の人って、どんな人なのかしら？｣


『音柱としか聞いてないからなぁ…柱になるくらいだから、強いのは間違いないだろうけど』


錆｢性格悪い奴じゃなければいい｣


義｢…面倒じゃない奴｣



それはもう個人的な要望でしかないな…まぁ、その意見には同意するが。



｢｢御館様の、お成りです｣｣


全｢｢｢｢！！｣｣｣｣



御館様が、娘二人に支えられながらやって来た。


……前会った時より、痣が広がってるな…



御｢お早う皆、今日はとてもいい天気だね。空は青いのかな？顔ぶれが変わらずに半年に一度の"柱合会議"を迎えられたこと、嬉しく思うよ｣



カ｢お館様におかれましても御壮健で何よりです。益々の御多幸切にお祈り申し上げます｣


御｢ありがとう、カナエ｣



先に言われた…


御館様への挨拶は早い者勝ちだ。どうやら今回勝ったのは、カナエらしい。



御｢皆もう聞いてると思うけれど、今日から、新しく柱になった者がいる。早速だけど、紹介させてもらうよ｣



そう言うと御館様は、｢入っておいで｣と合図をする。



全-A｢｢｢｢……？｣｣｣｣



あれ、皆不思議そうな顔してるな。気付いてるのは私だけか…？


……もう横にいるんだよなぁ。と言うか最初から。これは何も言わない方がいいのか…いやでも…



『……何時まで黙ってるつもりなんだ？…えーと、音柱殿？』

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