それからそれから(前) ページ6
どうも皆様。日愛宮凛です。
え、名前？ひあいみやと読みます。結構珍しい名字ですよね………じゃなくて。
「哀。哀がいいと思うよ」
「何故そんなにその名前を推すのか分からないけど……まぁ、いいんじゃないかしら」
哀ちゃんもといシェリーの偽名、私が付けました！
灰原は2人で考え、私は名を付け、そしてそれに伴い………
「じゃあ私も灰原凛って名乗ろうかな」
「……そう言えば、貴女の名前って聞いてなかったわね」
ふと私を見上げて呟いた哀ちゃんに、私は首を傾げる。
……やっば。設定どうしよう、私明美さんの関係者的なこと言ったよね？
一瞬脳裏で色々なことを巡らせ、怪しまれないようすぐに考えをまとめ、半ばどうとでもなれと口を開く。
「あ、私は日愛宮凛。元宮野明美のボディーガードもとい、彼女の死後は貴女を守るように頼まれてましたー」
ひらひらと手を振りながら言い切ると、哀ちゃんがその名前に反応する。
「お姉ちゃんの…」
「そう。詳しくは…ちょっと言えないけど、とにかく私は貴女の味方だから」
屈み込んで、ソファーの上にちょこんと腰掛ける彼女に微笑みかける。
……大丈夫かなぁこれ、警戒心とか警戒心とか警戒心。
そう思って恐る恐る反応を伺ってみる………と、
何か考えるように少し俯いた哀ちゃんは、暫くして顔を上げ、コクンと頷いた。
「……分かったわ。取りあえずは、貴女を信じる。他に信じられる人もいないし…」
チラ、と後ろの方を見やる。その視線の先には、どこかに電話を掛けている様子の亜笠博士の後ろ姿。
「あの人、一般人なのでしょう？巻き込んで……大丈夫なの？」
「え？あ…あぁ、それは………多分大丈夫だと思うよ」
というか巻き込んで大丈夫かと言ったら、もう既に、
「幼児化した工藤君を匿ったのはあの人だし、巻き込んで大丈夫というか、自分から巻き込まれに来るほどお人好しだから」
「でも、関わってしまったことがバレたら、危ないわ」
「バレその時は皆仲良くあの世だからね。これからバレないように、頑張るんだよ？」
ぽん、と哀ちゃんの頭に手を置いて優しく撫でると、下から「子ども扱いしないで」と抗議の声が上がる。
……それにしても、コナン君もそうなんだけどこの哀ちゃん…
戸籍も親もない筈なのに、どうやって学校に入るのか……その方法を見れる機会が来るのかもしれない。
続く
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白浪燈夜 - ……これめっさ続きが気になる！続きはよ(ﾉｼ 'ω')ﾉｼ ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ (2020年3月27日 23時) (
レス) id: b3ddaf4719 (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。続きを楽しみにしてます。よろしくお願いします。 (2019年12月19日 23時) (レス) id: 72e733d873 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんり@3回目 | 作成日時：2019年6月4日 21時
