特技で笑顔に ページ4
「明日も来るねー！」
「うん、待ってるねー！」
最後の子供達を見送りしながら僕は手を振る
にしてもまさかトカゲ登りがあんなにウケるとは……
ちなみに子供に尻尾の先から頭までよじ登らせる遊びなんだけど腰にかかる負荷がやばい
ホントやばい
なのにも関わらず寮の人達と来たら看板立ててブース作るし勘弁してくれ
「一週間も持ちませんよ僕の腰！」
「そこをなんとか頼むよ！」
「お前のおかげかモストロ・ラウンジでお子様ランチの売上がかなり上場で寮長も喜んでるんだ！」
「貴方達もトカゲにして差し上げましょうか……」
少しキレながらもため息をつく
仕方ない、湿布でなんとか乗り切ろう……
『あの子供は雷恐怖症、あの子供は道化恐怖症、あの子供は海洋恐怖症……』
「ランドール、暇だからって子供達の恐怖症ツラツラ並べないで。エンドレスで頭に流れてきて精神狂うよ。」
『うるせぇ暇なんだよ。』
「はぁ……」
完全に拗ねてしまった相方に僕は頭痛を覚えつつその日を終えた
が、まさかその日から日を追うごとに忙しさが増すなど誰が想像できただろうか
翌朝から僕はとんでもない目に遭うことになる
ーーーーーー
「はいおしまい！登頂おめでとー！はいトカゲバッチね。」
「わー！ありがとう！」
「かっくいー！」
翌日からトカゲ登りブースは本格的になった
一室を借りて行列を作り、うはうはな寮長の命令により寮生達で作った金色のトカゲバッチを子供達に配り、親御さんには待ってる間モストロ・ラウンジの宣伝やカメラ代行サービスなどを行った
幸い僕がトカゲの獣人であることはバレていない
皆よくできた作り物だと思っている
「凄いわね！」
「流石優秀なNRC生さんなだけあるわ。」
親御さんにも好評
登る以外にも僕はギミック多彩だ
「ねぇ僕、ちょっとこの手と握手してみない？」
「握手？いいよ！」
僕は子供と上から二番目の手で握手する
そうすると
「うわ！僕のお洋服の色になった！」
「ふふふ、凄いでしょ？」
トカゲ部分はたちまち握手した子供の服の色に変わる
ユニーク魔法を応用してトカゲ部分だけ色を変えたのだ
これがまたお子様に評判がいい
「お、いいじゃんいいじゃん！はいみんなー！こっちむいてー！」
「さ、皆笑って？」
「「二ー！」」
パシャリと一個上の先輩がシャッターを押す
「よく撮れたよ！バッチシ！」
「ねー早く交代！」
「次は私！私！」
「わかったわかった！順番ね？」
僕の特技で皆が笑顔になってくれる
こんなに嬉しい事ってない
僕は心の底からこの状況を楽しんでいた
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リゼ - またたびはまたさん» 続きをお恵みください！お願いします！ (2022年9月7日 15時) (
レス) id: d9fc6c506c (このIDを非表示/違反報告)
リゼ - 続きをお恵みください！お願いします！ (2022年7月27日 8時) (レス) @page35 id: d9fc6c506c (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - またたびはまたさん» ありがとうございます！励みに頑張りますね！ (2022年6月14日 19時) (レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
またたびはまた(プロフ) - 3枚目失礼します！これからも更新頑張ってください！ http://uranai.nosv.org/img/user/data/a/b/0/ab06fd1e3d0ca81260806a2186d7b3da.jpg (2022年6月14日 17時) (レス) id: 0846684c6a (このIDを非表示/違反報告)
またたびはまた(プロフ) - イラストかけました！文字数制限があるので2,3回に分けてコメントさせていただきます！ http://uranai.nosv.org/img/user/data/b/6/1/b6176f6e6f230704bddd05aed4a79b3a.png http://uranai.nosv.org/img/user/data/3/6/e/36e1f1aab5fa3f7ed26476f53b74cfb3.jpg (2022年6月14日 17時) (レス) @page33 id: 0846684c6a (このIDを非表示/違反報告)
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