化物の正体（リドルside） ページ29
「と、言うことがありまして……」
「なるほど、それで途中から鏡の欠片の回収量が少なくなった訳だ……。」
ゴーストに乗っ取られた生徒達を助け、扉を抜けた先で僕等はやっと他の面々と合流することができた
そして困ったことに、手かがりとなりそうな鏡の欠片が途中からほぼ取れなくなってしまっていた
それもこれも、ゴースト達の言っていた化物の仕業だろう
僕は再開を喜んだ後に皆にそのことを伝えた
すると、他の面々も恐怖で震え上がってしまったゴースト達を何人も見たとのことだった
「鋭い牙、巨大な体、気持ち悪い無数の手足……そして音もなく、姿を突如現す……ねぇ？」
「何にせよ危険な魔獣の類か何かでは？」
唸る面々にそう言うとふとレオナ先輩が指さした
「それ、あそこでグースカいびきかいてるあれの事じゃねぇか？」
「あれ？……なっ！」
皆が指を指した方を向くとそこにはグースカといびきをかき、身を横たえる白と紫の何か……いや、彼は
「グォ〜……ンン"ッ……ぉれがぃちばんに……」
「「ラドル！？」」
何人かが驚きの声を上げた
そこにいたのはまぎれもなく、ラドル・B・オークスその人だった
「た、たしかに今回の化物の特徴と一致する……まさか彼だったとは。」
「ラドル！」
「おい待てジャック！今の状況を忘れたのか！」
我先にと彼に駆け寄ろうとしたジャックをレオナ先輩が止めた
たしか彼はオークス君と仲が良かったのだっけ……
だが確かに今は一つ懸念点がある
「レオナ先輩の言うとおりだ。いつもの彼は大人しい。……だが、ゴースト達の証言から察するに、今の彼はゴーストに操られている可能性がある。友達だからといって無闇矢鱈と近づくなんて……命知らずも大概におし!」
「っす、スンマセン……」
「だが近づかなくては事態を収束できないのもまた事実。寝ているうちに鏡の欠片を回収してその後に起こして……」
「くあぁぁぁ〜……！」
「「！」」
その時オークス君が起きてしまった
クッ、鏡の欠片を回収する前に……
彼は眠たそうに目を擦るとこちらを見た
「ん〜……なんだぁ？新しいゴーストかぁ？丁度いい。持ってる鏡の欠片を全部俺に……ってあれ？」
彼は僕等を見ると再度目を擦って少しパチクリしたあとうげぇっとした顔をして後退った
「げぇっ！？な、何でこんな寮長に副寮長のオンパレード！？くっそ、ここに来たのは俺だけじゃなかったってか？」
頭を抱えている彼を僕は睨みつける
何であれ生徒の体を無理矢理乗っ取るとは許せない
他の面々と同様追い出さないと
どちらにせよ（ランドールside）→←予期せぬ出来事（リドルside）
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リゼ - またたびはまたさん» 続きをお恵みください！お願いします！ (2022年9月7日 15時) (
レス) id: d9fc6c506c (このIDを非表示/違反報告)
リゼ - 続きをお恵みください！お願いします！ (2022年7月27日 8時) (レス) @page35 id: d9fc6c506c (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - またたびはまたさん» ありがとうございます！励みに頑張りますね！ (2022年6月14日 19時) (レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
またたびはまた(プロフ) - 3枚目失礼します！これからも更新頑張ってください！ http://uranai.nosv.org/img/user/data/a/b/0/ab06fd1e3d0ca81260806a2186d7b3da.jpg (2022年6月14日 17時) (レス) id: 0846684c6a (このIDを非表示/違反報告)
またたびはまた(プロフ) - イラストかけました！文字数制限があるので2,3回に分けてコメントさせていただきます！ http://uranai.nosv.org/img/user/data/b/6/1/b6176f6e6f230704bddd05aed4a79b3a.png http://uranai.nosv.org/img/user/data/3/6/e/36e1f1aab5fa3f7ed26476f53b74cfb3.jpg (2022年6月14日 17時) (レス) @page33 id: 0846684c6a (このIDを非表示/違反報告)
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