ランドールの魂を宿した僕は転生者6（twst男 not監督生）

キャラ変 ページ16

頭痛に顔をしかめていたその時だ

「ラドル！」

「っぃ！？」

カッカッカッと頭に響く音に振り向くと凄い形相のヴィルさんとニッコニコのルーク副寮長がこちらに向かってきた
……待って、怖がらせを伝授するってことはあの場に仮装担当の人ら皆いたってこと……だよね？
……

(オー・マイ・ゴッド！)

あの場にヴィルさんいるじゃないか！
怒られるに決まってるってんだよおいおいおいぃぃぃ！
許さないぞ、許さないぞランドール君ホント後先考えずに何てことを！
後で厄介被るのは僕なんだぞ！わかってるのかわかってないなもう！

「ヴィ、ヴィヴィヴィヴィル先輩どうも……」

「あんたいつの間にあんなグレたスタイルになったのよ！キャラ変するなら一報寄越しなさい！一歩間違えたらキャラがブレるのよ！」

「へ？」

ほっぺをバチンッと掌ではさみながらヴィルさんは捲し立ててきた
……キャラ変？

「ヴィルはね、君の怖がらせ教習の時の荒々しい素振りが微妙に合っていないと言ってるんだ。ムシュー・カップケーキ。」

「カップケーキ！？」

また変な呼ばれ名になっていることに驚きながら僕は目を見開いた
そりゃカップケーキはよく作るけれどもなんだムシュー・カップケーキって……かっこいいんだからかわいいんだかどっちだよ……

「そうよ。だいたいあんな下品で下劣で酒場でたむろっているようなキャラは貴方に相応しくないわ。どうせなら一流マフィアの右腕みたいな雰囲気を目指しなさい。」

「ァ、ハイ。」

色々ありすぎて否定するのも面倒になった僕は素直にそう答えた
あぁ、ヴィルさんの容赦ない指摘にランドールが泣いてる
……今回に関してはザマァ見ろだけど

「……ってあら？貴方さっきのキャラは？いつもと同じになってるけど。」

「！」

おっといけない
さっきまではランドールだったけど今は僕だ！
えーっといい誤魔化し文句は……あっ、そうだ！

「こ、怖がらせに関しては熱が入ってしまって……ほら、よく語りだすとキャラが変わる人っているでしょう？例えるなら……そう！イデア先輩とか！僕の場合怖がらせがそれに当たるものみたいで……」

「あーなるほど……それなら納得ね。でも気をつけなさい。全く……グレたと思って心配したんだから。」

「ぁわ……」

そう言ってヴィル先輩は僕を撫でた
わーエレメンタリースクール以来だ……
よく褒める時とかにジャックと一緒に撫で回されたっけ
それを思い出すと顔がほころんだ
一通り撫で終わるとヴィルさんはキリッとした面持ちで言った

頼りなさい→←飯or抜歯（ランドール&ラドルside）

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