ランドールの魂を宿した僕は転生者6（twst男 not監督生）

馬鹿野郎（デュースside） ページ11

「やばい……」

「ちょ、どうしたのデュースちゃん！さっきまであんなに張り切ってたのに！」

僕は講堂でうなだれながらラドルを待っていた
と、言うのも僕がラドルが他人を怖がらせるのが得意だからと推薦したんだ
けどそれが今は悔やまれる

「これ……」

「ん？わぁ……」

見せた画面は僕とラドルのMAINトーク
そこには一言普段のラドルからはありえない一言が書かれていた
その一言というのが

【馬鹿野郎】

たった一言されど一言
僕はクソ程落ち込んでいた

「ラドルに嫌われた……絶対嫌われた……」

「何というか、優しい彼が心の底から引っ張り出して絞り出した講義の文って感じだね……」

「せめて許可取るんだった……」

項垂れているとオクタヴィネルの寮長達もやってきた

「おや、浮かない顔してどうされたんですか？」

「アズール先輩！？」

事もあろうか隣に座った先輩に心臓はバクバクだった
だってそうじゃないか
これでラドルが悲しんでただとか言われたらそれこそ立ち直れない
あと法外な対価を要求してくるって噂だし……
やめてくれ、母さんに迷惑が行く範囲の対価だけは……

「ラドルさん張り切ってましたよ。よくぞ教えてくれました。」

「え？」

その言葉にきょとんとする
ラドルが張り切ってる？
こんなMAIN送ってきたのにか？
いやまぁ確かに一度やると決めたら最後まで本気なのがあいつだけど……

「しかし彼が怖がらせるのに長けているなんて……信じられませんが本当なんですか？」

「も、勿論です！アズール先輩も間近で見たらわかりますよ！」

「おやおやそれは楽しみですねぇ。」

ジェイド先輩もニコニコと言った

「ところでデュースさん。貴方他にもラドルさんについて知っている事はありませんか？寮長として是非とも把握しておきたいのですが。勿論タダでとはいいませんよ？」

「え、でもそれは……」

あんまりあいつはプライベートを晒したくないタイプの筈だ
言ってしまうのは良くない気が……

「すみません、僕はダチを売るような真似はしたくないので。」

そう言うと二人はキョトンとしてから少しして各々笑った

「フられてしまいましたねアズール。」

「残念です。はーしょんぼ……」

しょんぼりと言おうとしたのだろう
しかしアズール先輩が言いかけた次の瞬間

バーンッ！

「「！？」」

けたたましい音を立てて扉が開いた
しかしそこには誰もいない
驚いていると次々と講堂のカーテンが閉まり真っ暗闇の中一箇所だけ光が指している場所、その一歩手前に彼は降り立った
紫色の半身を晒して

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