３５粒 ページ36
爆豪Side
Aの救出のため急いで建物内へ入った。
彼奴は今3階を移動している、1階は避難が住んでいたのか、元々人がいなかったのか、ところどころダイヤモンドが不規則に輝いているだけだった。
「…っ、この量、明らかにキャパ越えてンだろクソが…！」
体液をダイヤモンドへ変換させる個性だったはずなのに、伸ばしたのか、そもそもこういう個性だったのか…。
「…ンだこれ。」
2階につけばそこには数人の女がダイヤの中に閉じ込められていた。
「近いな…。この上か。」
爆破で壊せるかもしれないが、中の奴ら毎吹き飛ぶ可能性もある。迂闊に手は出せねェ。
俺は急いで3階に足を進めた、上がってきて思ったが進むにつれダイヤの量が増えている。都会のビルのはずなのに、どこか幻想的にすら思えてくる。
「…、見つけた。」
やっとだ、やっとお前を見つけた。
「Aッ！！」
ずっと会いたかった奴の名を呼び駆け寄ろうとした。
「…A…、お前…。」
振り向いたソイツの姿は俺の足を止めるくらい凄惨なものだった。
ぼろぼろの服に露出された色白な手足は痣や切り傷だらけ。
雄英での元気な姿は見る影もなく痩せこけ、その瞳は酷く濁り、個性のキャパを越えたせいか血涙が目元に付着している。
『…かつき？』
僅かに目を見開いたそいつはか細い声で俺の名を呼んだ。
『来てくれた、ずっと、ずっと待ってたんだよ。』
『痛い痛いで、苦しくて、しんどいくて、おじさんたちの撫で撫でもぎゅって我慢したんだよ。』
『…私、悪い子なんだって。だからね、たくさんきらきらにするの。』
『そうしたら皆、ほめてくれるかな！かな？』
ぼろぼろと涙を流しながら俺にそう訴える。流したそれは地に落ちる前に鉱物へと姿を変えていた、僅かに赤く染まっている。
「…遅くなって悪かった、A。もうンなことしなくて良い。」
『…な、なんで、でも、だって、けどね』
「…お前こんなことより、もっと楽しいこと知ってンだろ？帰るぞ、俺と一緒に。」
『…うっ、ぅ、いいの？おうち、帰れるの…？ひっ…う、…わる、いこじゃ、ないの？』
「…おう、よく頑張ったな、A。」
塞き止められていた感情が溢れ出て、そいつは声をあげて泣いた。
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引きこもり隊 - 上げて落とす！！もう、会社？の人たちひどすぎて途中真顔で見てた。最後に一言。 神作品をありがとう！！！！ (2022年8月17日 13時) (
レス) id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
?みさと?(プロフ) - まじでね…泣きました…目からハイドロポンプという個性目覚めました()ありがとう (2021年11月5日 20時) (レス) @page47 id: e07bc81cad (このIDを非表示/違反報告)
Asahi(プロフ) - kokonaさん» kokona様 お、おティッシュでお拭きくだされ…こんなんばっか書いてるのでまた見かけたらぜひ読んでやってください。お読みいただきありがとうございました！ (2021年10月2日 23時) (レス) id: 97c6c5a223 (このIDを非表示/違反報告)
kokona(プロフ) - 一気に読んで大号泣です……。 (2021年10月2日 23時) (レス) @page47 id: b89a5e7749 (このIDを非表示/違反報告)
マウントレーニア(プロフ) - ららさん» らら様 面白いだなんてそんなありがとうございます〜😭 (2021年10月2日 10時) (レス) id: 719f235832 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Asahi | 作成日時：2021年9月22日 0時
