２６粒 ページ27
爆豪Side
『いずくこれは！？これは、何ごはん！？』
「オムライスだね。中のご飯はケチャップ味で、鶏さんの卵を焼いて上に乗せているんだよ？」
『ふわふわ！昨日はね！シチュー食べたの！』
でもこっちのふわふわの方が好きと、よっぽどオムライスがお気に召したようだった。俺とデクが挟むような形でAの隣に座っている。
「俺がAちゃんの隣座ってたのによー！爆豪乱暴すぎんだろー！」
「うっせェアホ面！！てめェには任せらんねェわ！！！」
『むぐむぐ。』
「水飲めよ、詰まるぞ。」
『はーい！』
長年教育を受けていなかった割には食べ方は綺麗だった。箸は使ったことがなかったのか未だ不慣れだがスプーンやフォークの類は持ち方を直し俺たちと何ら変わらず使えている。
「小動物みたいで癒されるなぁ〜…、可愛ぇぇ…。」
「蕎麦食えるように、箸も練習しねぇとな？」
俺以外の奴らとも大分打ち解けてきた、今日の見学でB組の奴らと関わったことも関係しているのか。
『今日早く寝たらね！学校の外、お出かけするんだって…！』
「あ゛？誰とだ！！」
『ぐるぐる先生が、決めてないーって…。動物さんがいっぱい居る所行くんだよ！かつきは、いけないのかな…？』
「行くに決まってンだろ？一緒に見るぞ。」
「あれ、かっちゃん明日はトレーニングするのに訓練場借りてたよね？」
「…テメ、何で知ってンだ気持ち悪ィ…。」
いつもより賑やかな食事を終え、片付けはほかの奴らにやらせておき、俺はAを部屋まで連れて行こうと校内を歩いていた。
『今日いっぱい楽しかったね！』
「そりゃ良かったな…、明日はもっと楽しませたるわ。」
『…！うん！』
当たり前のように手を繋ぎながら今日の話に花を咲かせている。俺の気も知らねェで。
『あ、あのね！かつきに、聞かなきゃいけないくて…えっと…。』
「ん？ンだよ。」
緊張したり怖がったり、気持ちに揺らぎがあると上手く話せなくなる。急にどうしたんだ…？
『毎日ね…とても楽しくて…のにね、かつきと、居る時ね…、此処がぎゅーってなって、苦しいの…
ほっぺも赤い赤い、なって…。私、変なのかな…？』
「…ヘェ。」
何だ、やっぱり俺が一番なのか、思いもよらないカミングアウトに緩む表情筋。いつか此奴が理解できるときが来れば、俺のモンになってもらおう。
身体はいたって正常なことを教えてやれば安心したようだった。部屋まで送り届け、俺は寮へ戻った。
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引きこもり隊 - 上げて落とす！！もう、会社？の人たちひどすぎて途中真顔で見てた。最後に一言。 神作品をありがとう！！！！ (2022年8月17日 13時) (
レス) id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
?みさと?(プロフ) - まじでね…泣きました…目からハイドロポンプという個性目覚めました()ありがとう (2021年11月5日 20時) (レス) @page47 id: e07bc81cad (このIDを非表示/違反報告)
Asahi(プロフ) - kokonaさん» kokona様 お、おティッシュでお拭きくだされ…こんなんばっか書いてるのでまた見かけたらぜひ読んでやってください。お読みいただきありがとうございました！ (2021年10月2日 23時) (レス) id: 97c6c5a223 (このIDを非表示/違反報告)
kokona(プロフ) - 一気に読んで大号泣です……。 (2021年10月2日 23時) (レス) @page47 id: b89a5e7749 (このIDを非表示/違反報告)
マウントレーニア(プロフ) - ららさん» らら様 面白いだなんてそんなありがとうございます〜😭 (2021年10月2日 10時) (レス) id: 719f235832 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Asahi | 作成日時：2021年9月22日 0時
