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パーティーへご招待 ページ29





「私宛ての手紙ですか、」
「はい、こちらです」


紙質がしっかりとしていて綺麗な箔押しがされている便箋をうけとる。これだけで差出人が私の家と同じようにお金持ちだということが分かる。机の上にあるペーパーナイフをとり慎重に切れば1枚のカードがでてきた。


「パーティーの、招待状?」


招待します、という文字とその下に日付と日時、そして場所が記載されている。あぁ、そういえば貴族ってよくパーティーしていたような気がする。


「お嬢様に、招待状ですか……!?」


まぁ私は行った記憶、ほとんどないんだけど……。

あったとしてもせいぜい誕生日パーティーとかだったような。誰が我儘お嬢様にパーティーにして欲しいと思うのかっていう話よ。

後ろで未だに感激している雪乃に苦笑いしながら詳細を見る。

日付を見る感じ行けなくは無いしダンスや所作も記憶が戻る前から記憶が戻ったあとも一応教養として習ってるから行っても問題ないけど……。


「姉さん、それは?」
「あ、これはパーティーの招待状です」
「パーティー?」


首を傾げて私の手元を覗き込む私にはい、と手渡せば蓮くんはくりくりとした目でじっくりと手紙を見つめる。


「行くんですか?」
「うーん、どうしようか悩んでます」
「姉さんが行くなら俺もご一緒してもいいですか?」
「え、あぁ大丈夫ですよ」

「やったっ」


ガッツポーズをして目元を綻ばせる蓮くん。仲良くなってからは段々と感情を表に出すようになってくれてこちらとしても嬉しいな、とつられて笑顔になる。


こういうパーティーは基本婚約している人は婚約者をつれていくことが多いけど今回のはきっちりとしたパーティーじゃないみたいだし家族でも不思議では無いからいっか。


「ではおふたりとも正装を用意しましょう」
「え、蓮くんは必要かもしれないけど私は服いっぱいあるしいらないよ」
「そうですか?」


お出かけの準備をする雪乃を慌てて止める。前にわがまま言ってた時にすごく買ってもらってまだ着てない服も沢山あるぐらいだから増やすのは申し訳ない。センス的にあまり好きじゃない服しかないけどね。


「姉さん、一緒に買い物行かないんですか?」
「ぇ''ぅ……いきます」


……目黒蓮に上目遣いでお願いされたら断れるわけないんだけど!!

◇→←◇



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マスコット - 大好きな作品です(*^^*)もう更新されないんですか?めちゃくちゃ気になります (4月23日 2時) (レス) id: f0407dfffe (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - 何度も読み返してニヤニヤしちゃってます。続き楽しみに待ってます✨ (7月3日 7時) (レス) @page40 id: e9ef2b1857 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 更新楽しみにしてます🥺 (6月20日 15時) (レス) @page40 id: e49244e76b (このIDを非表示/違反報告)
kazunoko(プロフ) - 3週目突入しました笑更新楽しみにしてます! (2023年3月12日 17時) (レス) id: 38c9d09af9 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - uzuuzuさん» 応援ありがとうございます!励みになります🤍 (2023年3月3日 19時) (レス) @page40 id: d035e17497 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作成日時:2023年2月7日 22時

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