...。(喋らないってか喋れる状況じゃないぞ！！) ページ47
イル) (A、Aっ。)
イルミはヒソカの携帯の位置を探知しながら、
一心不乱にその場に向かう。
イルミの頭に"手遅れ"という言葉がよぎる。
イル) (…頼むから、やめてよ。)
探知機によると、ヒソカはやっと動きをとめ、
ある場所で留まっているようだった。
イル) (Aも、そこにいるの？)
イルミがやっとその場に辿り着く。
と、勢いよく足元にどこか見覚えのあるナイフが滑ってきた。
見ると、ヒソカが背を向けてしゃがみこんでいる方向から飛んできたようだった。
イルミは、その見覚えのあるナイフを拾い上げる。
月明かりに照らされたナイフから血が垂れ落ちた。
ヒソ) …嫌だ。
ヒソカが静寂を破るように呟いた。
一瞬、僅かだが肩が震えたようにも見えた。
イルミは最悪の予感がして、ヒソカの元に走り寄る。
ちょうど月明かりが当たるその場所で、
ヒソカは血に塗れたまま動かない少年を腕に抱いていた。ヒソカの視線は一心にそちらだけに向けられて、
イルミの存在に気づいていない気さえする。
対するイルミも、言葉を失ってその光景をただ見つめ続ける。
イル) (…何で。どうして。だって、お前は、)
イルミは目眩がしたかのように足元がおぼつかなくなり、危うく膝から崩れ落ちそうになる感覚に陥った。
と、突然ヒソカが体を揺らす。
自身の服を破り、Aの首元を力強く押さえつけ、止血をし始めた。
イル) …まだ、生きてるの？
ヒソ) っ、ああ、来てたんだね。
…悪いけど、早いとこ本職の人を呼んでくれないかい？君の家の人ならすぐ来れるだろ？
ヒソカは口調さえ、いつも通りにしようとはしているが、所々に彼らしからぬ必死さや焦りが見え隠れしていた。
イルミは、その様子から我を取り戻したかのように、
直ぐに屋敷に連絡をし、救護を要請した。
応急処置が済むと、Aは安静にゾルディック家に運ばれてしっかりとした手当を受けることになった。
Aの姿が見えなくなるとそれまで黙って治療を見続けていた2人が口を開く。
イル) …ヒソカも来る？
イルミの意外な提案にヒソカは少し驚いた顔を見せる。しかし、すぐに表情を戻し、首を振った。
ヒソ) …まだ、する事があるから♦
Aは、一旦、君に預けるよ♠
イル) …あっそ。
まぁ、元々お前のじゃないけど。
…もう、殺るんだ？
ヒソ) …うん❤
もうすぐ、ヤ れるんじゃないかな♠
玩具(彼)の代わりも見つけたし…
…流石にイラついちゃって♡
全部全部、もう終わりだ。→←(この期に及んでも、最期に見たいのはあいつの顔で、、)
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シロ(プロフ) - 1章の字を間違えてました、すみません...。 (2020年2月10日 10時) (
レス) id: 6110f6241d (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 凜々子さん» 凜々子さん！！ありがとうございます！！一生から読み続けてくださり、その上嬉しいコメントも頂けて、感無量です！ちょっと本気で涙が出そうです！！私も私の作品に触れてくださっている読者さんが大好きです！！(迷惑だったらごめんなさい！) (2020年2月10日 10時) (レス) id: 6110f6241d (このIDを非表示/違反報告)
凜々子(プロフ) - 一章からずっと見続けてます！やっぱりとても面白いです！十星押しときました！これからも応援してます！めっっっちゃ好きです！（唐突の告白） (2020年2月10日 10時) (レス) id: 132cc7b19e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロ | 作成日時：2020年2月5日 23時
