(...間に合わなかったのか？) ページ22
どれだけ時間が経っただろう。
実際は、そこまで長い間では無かったのだが、Aにはとても長く感じられる、不可思議な時間だった。
段々と、超至近距離のイルミの顔を眺めて状況を理解していく。
それに伴って、顔に熱が集まり始める。
A) (…いい加減にっ、しろ！！)ン゛ン゛！！
ﾄﾞﾝｯ
Aがめいっぱいの力を込めてイルミの胸を叩く。
すると、やっとイルミが目を開け、視線が交わる。
A) ﾎｯ(やっと、離れる…)
(( ﾍﾟﾛｯ ﾋﾞｸｯ (( ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｯ
っ？！！？
Aが安心したのも束の間で、イルミは最後の最後でAの唇を舐めて、体を離した。
突然の予想だにしない刺激にAは大きく反応し、イルミから勢いよく距離を取って尻もちをついた。
口元に手をやりながら、驚いた顔でイルミを見るAの顔は、耳まで真っ赤に染まっていた。
その様子を見てイルミは、満足そうに笑いながら、口を開く。
イル) …あー、よかった。初めてみたいで。
じゃ、俺仕事してくるから。
立てるようになったらおいでよ。
何事も無かったようにそう告げて、建物の中に入っていった。
A) …は？…え？…何？
Aの率直な問は誰に聞こえることも無く、波の音にかき消されていった。
_
男) よォ…みんな元気か。
まずは連絡の不備を詫びよう。
すまなかった。
大分ゴタゴタしちまったがもう大丈夫だ。
旅団(ヤツら)の頭は始末した！！
帰る道も帰り方も分からないAが、放心状態からようやく腰を上げ、イルミを探しに建物内に入ると、どこからか声が聞こえた。
見ると、1つ扉が開いている部屋がある。
A) (イルミの標的か？)
Aがそっと中を覗き込むと、そこには10人ほどの男たちが丸いテーブルを囲むように座っていた。
どうやら、先程の声の主はその1人のようだ。
その男はモニターの様なものに語りかけている。
モニター画面には、多くのマフィアが喜ぶ様子が移っている。
A) (…中継…？)
男) 残りの連中を殺るのも時間の問題…
狩りは玄人(プロ)に任せてお前らは競売を楽しんでくれ。
A) (…残りの連中…？幻影旅団の頭が、殺られたのか。プロってのはさっきのゼノ達の事だろうな。。…ヒソカ、は心配しなくてもわざわざ殺されには行かないよな。 行かないよな…？)
Aは考え込むように顎に手を当てる。
A) あ。(てか、イルミは？そういや、依頼主はゼノ達の標的みたいなことを。…間に合わなかったのか？)
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シロ(プロフ) - 1章の字を間違えてました、すみません...。 (2020年2月10日 10時) (
レス) id: 6110f6241d (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 凜々子さん» 凜々子さん！！ありがとうございます！！一生から読み続けてくださり、その上嬉しいコメントも頂けて、感無量です！ちょっと本気で涙が出そうです！！私も私の作品に触れてくださっている読者さんが大好きです！！(迷惑だったらごめんなさい！) (2020年2月10日 10時) (レス) id: 6110f6241d (このIDを非表示/違反報告)
凜々子(プロフ) - 一章からずっと見続けてます！やっぱりとても面白いです！十星押しときました！これからも応援してます！めっっっちゃ好きです！（唐突の告白） (2020年2月10日 10時) (レス) id: 132cc7b19e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロ | 作成日時：2020年2月5日 23時
