それに、殺すとかいいやがって… ページ21
しかし、体は危険を察知して動こうとしない。
どうしようも無くなっていた2人の背後から不意に声がかけられた。
ウイ) 無理はやめなさい。
A) !!
ウイ) 彼の念に対し、君達2人はあまりに無防備だ。
極寒の地で全裸で凍えながら、なぜ辛いのか分かっていないようなもの。これ以上心身に負担をかけると死にかねないよ。
キル) これが燃だと?!
あいつが「通さない」って思うだけでこうなるってのか?!ウソつけ!!
キルアがウイングに八つ当たりも兼ねて食いかかる。
ウイ) はい。あれはウソ(みたいなもん)です。
A) キルアの言った通りだな…
ウイ) 本当の念について教えます。だから、ひとまずここから退散しましょう。
ウイングのその言葉にゴンとキルアがAの方を見る。
ゴン) っでも、Aが…!
ウイングが既に通路を渡りきり、ヒソカの傍にいるAを少し驚いたように見る。
ウイ) (やはり彼は…)…大丈夫です。A君は既に彼の念に耐える力を身につけています。
キル) っ、なんであいつだけが!?
ウイ) 彼は既に念を使えるからです。
A&ゴン&キル) ?!!
ゴンとキルアが素早くAの方を向く。
しかし、当の本人もウイングの言葉に驚きを隠せないというように目を見開いて、首を横に振っている。
A) ね、ネン?!知らねぇぞ、俺そんなの!!
ウイ) (恐らく無意識…生まれつきだろうか。)
…さぁ、2人とも、どうしますか?A君とまた一緒に過ごしたいのなら私についてきてください。
キル) (っ、クソ、仕方ねぇ!!)
ゴン) (こうするしか方法がないのなら!)
キルアとゴンが顔を合わせて頷き合う。
そして、キルアがウイングの方をむく。
キル) ひとまず…退いて、0時までに戻ってこれるかい?ここに。
キルアとゴンは賭けに出ることを決めた。
ウイ) …君、次第だ。
_
A) …で、置いてかれたわけだが、どういうつもりだヒソカ!!
Aは今、ヒソカの上に座らせられ、逃げないようにがっちりホールドされている。
そのため、首が回らず、真後ろのヒソカの顔はほとんど見えない。
ヒソ) ククク なんのことだい?
ヒソカが可笑しそうに笑っている。
A) っ、何で俺だけ通したんだよ!!
それに、殺すとかいいやがって…
ヒソ) ♡ 別に、ボクが通したんじゃなくて、君が通れたんだよ♦
そして、彼らを殺すってのも冗談♠でも、ああでも言わないと君は来てくれなかっただろ?
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あくあ(プロフ) - 楽しかったです!更新待ってます。 (2020年1月7日 16時) (レス) id: dc9ee0df32 (このIDを非表示/違反報告)
あくあ(プロフ) - カ、カッケエ.....! 更新頑張ってクレメンス。 (2020年1月6日 18時) (レス) id: dc9ee0df32 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - あくあさん» あくあさん、4章に続いてコメントありがとうございます!!できる限り頑張ります! (2020年1月4日 13時) (レス) id: 6110f6241d (このIDを非表示/違反報告)
あくあ(プロフ) - シロさん!更新頑張ってください! (2020年1月4日 12時) (レス) id: dc9ee0df32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シロ | 作成日時:2019年12月31日 12時