彼は神の子悪魔の子 (ページ6)

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会えてよかった！ページ6

Aは歓喜に震えた。
これは、夢だろうか。
2年前に別れた古い友人と運命的で奇跡的な再会を果たせたのだ。

クロ) …A。やっと、会えたな。
元気にしていたk((ﾄﾞｽｯ！ﾄﾞｻｯ
ｸﾞﾌｯ!!

A) 良く来たな！クロロ！会えてよかった！

Aはまた年相応の笑顔とタックルでクロロとの再会を心から喜んだ。

クロ) 勢いが強い。
が、俺もお前と会えてよかった。
1年ほど探し回ったんだぞ。

そう言いながら優しくAの頭を撫でる。
互いに過去を懐かしむように、相手の存在をしっかりと認識しようとしていた。
親愛なる友との再開に胸を躍らせていた。
＿＿＿
なんでも、クロロはAが追放されてから１年後に自身も、つるんでいる仲間と共に街を離れ、その後もひとりでにAを探すことを目標に世界を見て回ったらしい。
そして、この森に強く引かれるような引力が働いて自然と足が出向いたのだ。
そんな、夢のような本当の話をしてAの好奇心を掻き立てた。
また、クロロは本集めが昔からの趣味だったが、世界に出てからはまた沢山のものを手に入れたらしく、定期的にAのところに持ってきて2人で本を読みふけるようになった。
Aにとってもクロロにとっても2人で居る時間はかけがえのない至福のときであった。
Aは、家族のような温もりをクロロに感じていた。
Aは家族を経験したことなどないのだが。

そして、そんなふうに過ごすようになって4年。
奇しくも、また4年でクロロとAは別れることとなるのだ。
そして、Aの人生は大きな転機を迎える。