元気だったか？ ページ41
A) いやいや、友人を助けるのは当たり前のことだ！
キル) …！ そだな！
＿＿＿＿
キル) じゃあ、俺はこれから門まで一直線で抜ける。
邪魔者が来ようと関係ねぇ。
ただ…
A) イルミ、だな。
キル) あぁ。じいちゃんは止めやしないと思うし、親父は仕事行ってるから後厄介なのは、兄貴だけ。
A) キキョウやミルキは？
キル) あー、その辺は適当に俺でもあしらえるし別に。
A) あぁ、そうなのか。
じゃあ、とりあえず俺はイルミを足止めすればいいんだな？
キル) …うん。けど、まじで無理だけはすんなよ。
俺を助けに来て兄貴に殺されたとか洒落になんねぇかんな！
まぁ、兄貴に見つからずに抜け出すってのが俺の最大の目標。それでも見つかった時は確かに、足止めが必要なんだけど…
でも、極力イルミと交戦はすんな！少しでも気がそれれば抜けることくらいできっから！
A) …分かった。つまり、俺はキルアがイルミに見つかるという最悪な事態の時にイルミの気を引く役目を果たせばいいんだな！？
キル) ん、まぁ、そんな感じ！
A) 任せろ！
そして、無理だけはするな。と言ってキルアは部屋を出ていった。
Aはそれから少ししてから部屋から出てまた気配を断ち、足止めのターゲットであるイルミを探すことにした。
＿＿＿＿
Aがイルミを捜索すること30分。
そろそろ時間的に見つけなければいけないので、Aは焦っていた。
A) (もし、俺がイルミを見つける前にキルアが鉢合わせたら…まずいな、どうする)
Aは考えた末、1つの答えを見いだした。
A) 賭けになるが、仕方ない…
Aは別れたキルアをイルミより先に見つけ、影から監視することにした。
しかし、これは、キルアがイルミに認知されてからAが対処する流れになるため、最善策とは決して言えなかった。
A) (キルアを危ない目に合わせることになるが仕方ない。…だって、見つからないし！)
そう言って一足先に屋敷のドアを見張っておこうと廊下を走ろうとした時だった
イル) あれ？A？
なんてタイミングだろうか。
Aが振り向くとそこには目的のイルミが立っていた。
A) ！！！イルミ！
ｶﾞﾊﾞｯ
Aは長い間探し回っていたせいか、感極まってイルミに飛びついた。
イル) ちょ、どうしたの。
これにはイルミも戸惑っている。
A) 会いたかったぞ！元気だったか？
イル) …A、俺に会いたかったの？
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作者名：シロ | 作成日時：2019年11月3日 22時
