迷惑って言うんなら、辞める...し。。 ページ35
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A) …ん、もう朝か！ってこれは…
Aは自分にかけられた服を見て、辺りを見回す。
A) クロロ！おはよう！寒くなかったのか？
そう言って、隣に横になっていたクロロを起こして、申し訳なさそうに上着を返す。
クロ) あぁ、おはよう。大丈夫だ。気にするな。
お前に風邪をひかれる方が困るしな。
そう言って、クロロは、Aに手を伸ばし優しく頭を撫でた。
A) …そうか。。
…ん？クロロ、お前、寝不足か？
Aがｽﾞｲｯと顔を近づけクロロの目をマジマジと見つめた。
クロ) っ！！おい、バカ、近い。
クロロはすぐに起き上がり、Aの顔を押しやりそっぽを向く。
A) えー、だってよ、クロロ。
お前の目、クマ出来てないか？
それに今、耳がなんだか赤い気が…
クロ) …気のせいだ。
A) そーか？体調悪いんなら無理するなよ！
森のみんなも最近体調崩しやすいって言ってたし、そういう時期らしいからな！
まぁ、俺は病気なんかかかった事ないけどな！、そう言って笑いながら水浴びしに行くAの後ろ姿をクロロは見送った。
A) ふぁぁ。まだ眠い…。。
Aはまだ起きない頭を揺さぶりながら水浴び場へ足を運んだ。
しかし、そこには先客がいた。
A) ？！！
誰だお前！？
Aは警戒態勢に入った。
自身の水浴び場に赤髪の知らない男がいたからだ。
もちろん全裸で。
？) やぁ、A♡よく眠れたかい？
Aは聞き覚えのある声を耳にしてやっと正体がわかった。
A) なんだ、ヒソカか。紛らわしい見た目をするな。
そう言ってAは少し怒っている。
ヒソ) 君は何回みても覚えられないんだねぇ❤
A) ！！
仕方ないだろ！俺は人の顔を覚えるのが苦手なんだからさ！
ヒソ) あと、方向もだろ？今までよく1人で生きてこられたねぇ♦感心するよ♠
Aは挑発にまんまとのり、分かりやすく怒った。
その様子を見てヒソカは満足そうに笑っている。
A) 1人じゃないぜ！今までだってクロロが一緒に居てくれた！
ヒソ) …これからもそうやってクロロにばかり頼って生きるのかい？
ヒソカは一見笑っているが、自分でもよくわからない感情が少し芽生えていることに鬱陶しさを感じていた。
A) …！！う、うるせぇ！
…そりゃ、俺だってクロロが迷惑って言うんなら、辞める…し。。
Aは図星を言われて上手く言い返すことが出来ず俯いた。
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作者名：シロ | 作成日時：2019年11月3日 22時
