【短編集】Imitation (ページ8)

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『 ......ってことは、痩せさせる気ないな？』

「あバレた？笑」

てへ！失敬失敬！じゃないのよ！！

そんなアイスのお誘いされたら心折れるって！

『なんでもいいって言ってたのに！』

「だって、今でも十二分かわいいよ！？」

「だったら痩せる必要ないじゃない！！」

最初っから痩せさせる気ゼロだこの人。

もういいもん！とことんアイス食べますよ！

『私はこいつ、チョコを食べるぜ』

「じゃあ俺バニラ〜」

二人でソファに座ってアイスを食べる。

The 夏の休日って感じでいいな。

やっぱダイエット中止してよかった。

「あっ、お嬢さんお口に付いてますよ〜」

私の口の端を親指で拭って

そのまま親指をペロッと舐めた慎ちゃん。

「ん〜、やっぱ美味いもん食ってさ」

「嬉しそうにしてるAが一番可愛いよ」

そんなこと言われたら痩せる気なくなっちゃうじゃん！

『 ......もう一個食べる』

「お腹壊すよ？笑」

『全部慎ちゃんが悪いよ』

「えっ、俺のせい？」

ダイエット永遠中止になっちゃったのも

アイスを食べる手が止まらないのも

このアイスみたいに甘々な慎ちゃんのせいだもん！！

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