# サプライズ Shintaro Morimoto ページ41
.
.
ただいま、妊娠3ヶ月の私。
でも そのことを知ってるのは私だけ。
安定期に入る前だけど、心配もかけてるだろうから
今日は夫の慎太郎に妊娠報告をしたいと思います。
『 慎太郎〜 きて〜 』
「 なになに〜 どったの〜？」
これからサプライズが待ち受けてるとは知らずに
ノコノコ陽気に登場する慎太郎。
ふふふ、油断しているな......？
『 隣座って！』
「 はいはいはい 」
『 これ、慎太郎にお手紙 』
「 手紙？」
『 手紙っていうか、メッセージカード？』
「 あら、なになに 突然！」
ソファの上、少し隙間をあけて隣に座った慎太郎に
白い小さな封筒に入ったカードを渡す。
「なんかの記念日だっけ？」と私の顔を覗き込んで
ちょっと不審がっている様子。
それでも お手紙を貰った嬉しさが勝るようで
数秒後にはルンルンで封筒を開けていた。
「 慎太郎くんへ！」
「 半年後、会えるのを楽しみにしてるね！」
「 ん？どういうこと？笑 」
『 裏見て！』
「 裏？」
「 これ、エコー写真だよね？」
「 え？これAのお腹？」
『 そうだよん 』
「 これ、これ 赤ちゃん？」
『 そういうことだね 』
カードの裏を見て 一瞬フリーズした慎太郎。
数秒後、ようやくメッセージの意味を理解したのか
一気に慎太郎の表情がぱあっと明るくなって
ギュッと私を強く抱きしめてくれた。
「嬉しい」「ありがとう」「大好き」
そんな言葉を 私の耳元で大声で連呼してる。
もう、うるさいって 笑
「 ここにいるの？ 赤ちゃんが？」
『 いるよ〜 3ヶ月前からいる 』
「 3ヶ月もいるの！？」
うわ〜 と 私のお腹を愛おしそうに撫でてる。
まだ膨らみのふの字も感じられないけど
そのうちどんどん大きくなっていくんだろうなぁ。
「 パパ、頑張る 」
『 頑張れ、パパ 』
「 ちょっと待って 」
「 Aに パパ って呼ばれるの、ヤバいわ...... 」
なんか泣けてくる、だって。
滅多に泣かない慎太郎が ボロボロ泣いてる。
そんな慎太郎の姿を見てたら 私も なんだか泣けてきた。
「 なぁんで Aが泣くの〜！笑 」
『 だって 慎太郎が泣いてるんだもん！』
「 俺は嬉し泣き！」
『 私も嬉し泣きだもん！』
君に会えるその日のために
君に会えてからの日々のために
二人で頑張ろうって 心に誓った。
.
# アクスタ戦争 Juri Tanaka→←# ソメタソメテナイ Daisuke Sakuma
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 420人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アンスリウム | 作成日時：2022年6月19日 17時
