# 仮面 Tatsuya Fukazawa ページ5
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(at 警視庁のとある窓際部署)
「 おい 」
『 はいっ!!!!』
「 昨日頼んでおいたやつ できたか?」
『 えっ?』
「 江戸川区の事件、調べておけって 」
『 あっ......!!!!!』
「 お前 その反応...... 」
『 忘れてました!!!!』
「 はぁ、今日の15時までには絶対終わらせろ 」
「馬鹿」と吐き捨て部屋を出ていく深澤さん。
もう今週、てか今日 何回目だ?
私がポンコツだからってこともあるんだろうけど
毎日毎日「馬鹿」と言われるのは堪える......
と思うじゃないですか。
馬鹿は こーんなことじゃめげないんですよね!!
『 深澤さん!』
「 な ん だ 」
『 でもでも!こっちの資料はできてます!』
「 ......... 」
『 あと、こっちも!』
「 ......で? 昨日言ったやつは?」
『 それはちょっと、』
「 早くそっちをやれ!」
「 お前といると予定が狂うんだよ...... 」
はぁ、と大きいため息をついてまた歩き出す深澤さん。
スタスタ歩く深澤さんのあとをめげずに追いかける。
『 よくありますよね!少女漫画とかで!』
『 “お前といると....調子が狂うんだよッ...” って!』
『 さっきの深澤さん、そんな感じでしたよ!』
『もしかして意識しました?』と笑う私とは反対に
立ち止まって、不機嫌そうに振り返った深澤さん。
『 深澤さん......?』
「 お前といると 予定も 調子も 狂う 」
「 早く自席に戻って仕事しろ 」
『 調子"も"って、ヒドい〜... 』
窓際部署、私と深澤さんの二人きり。
いつか 深澤さんと仲良くなる日は来るのでしょうか......?
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作者名:アンスリウム | 作成日時:2022年6月19日 17時