【短編集】Imitation (ページ1)

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# パールゴールド Ryota Miyadate ページ1

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(一般人設定)

涼太とのデート当日。

普段集合時間10分前には絶対到着してる

涼太に合わせて今日は早めに来てみた。

......そんな日に限って涼太は来てないらしい。

もう～せっかく狙って来たのに！！

集合時間になっちゃったじゃん！！

「お待たせっ」

『もうめっちゃ待っ...... 』

思わず固まってしまった。

だって、

え？

一昨日職場で会った時は黒髪ストレートだったのに、

今日待ち合わせ場所に来た涼太は......

『金髪、』

「あぁ、パールゴールドね」

『いや細かいニュアンスの違い......！』

久々の金髪。そして毛先はくるんと後ろに流してある。

盛りなしで、西洋の王子様って感じ。

『何かあった......？』

「いやぁ今日朝起きたらこうなってたんだよねぇ」

『どっ、ちょっと素のトーンでボケないでよ』

へへへへへ、と満足げな涼太くん 5歳。

楽しそうでなによりだわ......

「本当のこと言うと、」

『あ、ちゃんと理由あるのね』

「あります～！！」

もう！ちゃ～んと聞いて！？と眉を八の字にして

照れ笑いする涼太くん 5歳まで登場。

なんか、今日あざといね？？

「 A、前俺の金髪好きって言ってたから... 」

「一応職場で毎日会ってるけど、」

「今日久々のデートだったし」

「ちょっと張り切っちゃおっかな～って思って」

普段のハキハキとした喋りはどこへやら。

もごもごと理由を伝える涼太。

喋り方も可愛いけど理由も可愛い。

『へへ、可愛いね涼太』

「どこがぁ」

『全部が』

「ちょ、即答じゃん...... 」

涼太はどこも可愛くないし、と唇を尖らせてる。

そういうところだよ、という意味も込めて

染めたてふわふわの頭を撫でてあげた。

「もう！早く行くよ！デート！」

『ふはは！涼太照れてる？笑』

「さぁどうでしょうね！」

プンスコしながら歩き出す涼太。

それでもしっかり手は繋ぐらしい。

「ん！」と差し出してきた右手に左手を重ねれば

しっかり恋人繋ぎにしてる。

髪色が変わっただけなのに、黒髪の時より

可愛さマシマシな気がするな。

まあそんなこと本人に言ったら

「金髪だろうと俺は俺だよ」とか返されそうだから

一応、これは胸にしまっておくことにしよう。

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