プロローグ ページ1
「ふぉっふぉっふぉ。儂はご都合を司る神じゃ。」
真っ暗な空間に声が響く。
此処は一体…?先刻まで私はワドルディの町にいた筈…
「用件は何だ。」
隣で聞きなれた声がする。
「カオス…?」
彼の名を小さく呼ぶ。
「エフィリス…お前も此処に連れてこられたのか…」
「ああ…」と返そうとすると、謎の声に遮られる。
「そこ!いちゃいちゃするでない!今から用件を話すぞ!大事なことじゃから一回しか言わんぞ!」
大事なことなのに何故一回しか言わないんだ…?
それにしても煩い輩だな…一度黙らせて立場を弁えさせねば…
と、右手の槍を握りしめた時…
「今からお主らには異世界に行って貰う」
ソイツは唐突に切り出した
「__________は?」
思わず素っ頓狂な声が出る。
それはカオスも同じだっただろう。
まぁ周りは真っ暗で何も見えないんだがな。
「そこの白いのは先に転移して貰うぞ。」
「おい、もう少し状況を説明しても_______」
カオスの抗議の声は途中で途切れた。
代わりに鈍い金属音が木霊する。
恐らくカオスが持っていた槍だろう。当然の出来事に、私は動揺を隠しきれなかった。
「貴様…カオスを何処へやった…!」
「安心せい、お主も同じ場所に送ってやる」
言い方が殺人鬼のそれなんだが。
私が言うのもアレだが…
「お主はは…”ポケモン”になって貰うぞ」
は?
ポケモン?何の下等生物だ
「カオスと言ったかな…?其奴は記憶を失っておる。奴がチャンピオンになれば記憶も能力も何もかも戻る。」
「精々頑張るがよい」と神(自称)は話を締めくくる。
情報量が多すぎてついて行けなかった。
そしてこうしている間も、視界がぼやけてくる。
「ふざけるな!もう少し詳しく説明しろ!」
_______私の叫び声は、目の前の得体の知れない何かに届いたかは不明だ。
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ポテトアイス(プロフ) - さにわちゃんさん» コメントありがとうございます!励みになります!!!!! (2022年8月16日 1時) (レス) id: f3d65a54da (このIDを非表示/違反報告)
さにわちゃん(プロフ) - 素敵な作品をこの世に生み出してくれてありがとうございます…!続きを楽しみに待っています! (2022年8月14日 17時) (レス) id: a7536cdb62 (このIDを非表示/違反報告)
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