【名探偵コナン】最強狙撃手決定戦とか聞いてない【ギャグ/赤井秀一】

#33 ページ34

「……二人とも元気そうでよかった。特にA姉ちゃんが」
「だな！」
「？？それはいい意味で受け取って良いんだよね？」


　コナンくんはスケボーを壁に立てかけた。普段なら聞き捨てならないけど、どこか安堵したような顔をしてたし昨日の落ち込みから立ち直ったお陰……と思っておこう。


「それより容疑者達は？」
「そうそう、今わかってること教えて！！」


　真純ちゃんだけでなく、私も食い気味になっていることにコナンくんは若干驚いていた。ったりめーでしょうがやられた分は返したいしこれ以上ほっといたらオチオチ外も出歩けないんだから


「──はー成程ねえ。私たちを撃った犯人はトンズラ、容疑者たちは3日前から現在に至るまで消息不明、と」
「で、さっきコナン君とAが言ってたことを踏まえるなら犯人は……」


　コナンくんから詳細を聞いて状況整理する私と、そこから推理する真純ちゃん。二人で思案を巡らせていると不意に私の服が袖を引っ張られた。下の方からって事はコナンくんだ。


「どしたの」
「……昂さんの車、駐車場で見たぞ。来る時」
「エ──って痛ァ！？」
「っおい大丈夫か！」
「ヘーキヘーキヘーキ……」


　反射的に立ち上がると脚から悲鳴が上がる……けどそうも言ってられない。普通に考えるとかなりお待たせしてるのでは！？


「ななな何で最初に言わないの！？」
「う、撃たれた時の話聞きたかったし」
「自分の探究心が最優先じゃん本当そゆトコだよこの野郎！！」
「ついでにアイツら(少年探偵団)ももうすぐ来るってよ」
「おわわわわわ」


　無に等しい荷物を大慌てで引っ掴み、出口に駆け込む。
　アッ勿論哀ちゃん達に会いたくない気持ちなんて一ミクロンたりとも存在しないけどそこで話し込んだら秀さんを更に待たせちゃうの確定だから今だけは顔合わせない方がいい(早口)！！


「おイトマします真純ちゃんどーぞお大事にしてねグッバイ！！！」


(い、勢いが凄いな……)
(いつものことだと思うけどね)
──

「っすす昴さんお待たせしました！ほんとごめんなさ──」
「走るな。傷が開くぞ」
「イ゛」


　その一言で、ビシリと体が硬直した。流石に病室Uターンはシャレにならない。
　ソロソロと階段を降りようとすると、昴さんがエスコートするみたいに手をさしのべてくれた……たすかる……


(今思ったんですけど、着いた時連絡してくれればよかったのでは？)
(ボウヤが入っていくのが見えたからな。どうせ事件のことを話すだろうと思って待っていた)
(ハァ〜〜お優しいこって)

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