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五条「ハッ、忘れたのか？
僕に殺される前、その体は誰にボコられた？」
夏油「乙骨憂太か
私はあの子にそこまで魅力を感じないね」
笑いながら言った五条に
夏油傑？が頭の切れ目を抜い終え、続ける
夏油「無条件の
底なしの呪力
どちらも最愛の人の魂を抑留する縛りで
成り立っていたに過ぎない
残念だけど、乙骨憂太は君にはなれないよ。
……さて、メインディッシュはここから」
五条「あ？」
パチン、と一度手を叩いて話を締めた後に
にこやかに彼はそう言った
これには五条も首を傾げている
夏油「紹介したい子が居るんだ。
長いこと待たせてごめんね
五条悟に顔を見せてあげよう、
＿＿＿＿"A"」
ｺﾂ
ｺﾂ
ｺﾂ
…ｺﾂﾝ
目の前で止まった靴の音
五条「………は？」
夏油「彼女は蝶狐A。
私達の大事な大事な
駅内にある数本の柱を横切り、影から歩いてきたのは
自分が愛してやまないA
知らないはずのない名前を目の前で復唱され
本物なのかと、じっくりと彼女を見る
五条「A……」
六眼が彼女が彼女である事を認めた
綺麗だったアメジストの右目はくすんだ青色に、
その中は禍々しく渦を巻いている
光のない虚ろな瞳
何時も高く結ばれていた金髪は胸元まで下ろされ
長い前髪は上に纏めあげられている
服装も髪型も、随分と変わってしまった
五条「A…、A……！」
姿は変わっても彼女が無事生きていた事に
思わず五条は縋るように名前を呼んだ
彼女の変化は一目瞭然であるのに
夏油「A、自己紹介できるかな」
夏油の言葉にAが一度顔を向けて小さく頷く
そして改めて五条に向き直った
『
五条「＿＿＿ッ！！」
その一言に一気に五条の息が詰まる
初めまして？
今、初めましてと言ったのか？
彼の頭が警報を鳴らしている
何か手を出されているのは、
今の発言と偽夏油の発言
そして
彼女のくすんだ瞳がそう言っている
五条「オマエ…！！
Aに何した！！！」
大きな怒号が駅内で響き渡る
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マリア - もう、何度も何度も読み返してます。本当にこの作品を愛してます。成り立ちも、感情描写も凄く繊細で美しく、引き込まれました。これからも、この作品を愛し続けます (7月16日 22時) (
レス) id: 3821b6efdb (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅオタ - もう神作すぎるんだが……。この作品愛してる (2022年12月23日 23時) (レス) id: 96baaba9fd (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅオタ - え？絵も話も最高なんだが？あなたは神ですか？え？？？ (2022年12月23日 23時) (レス) @page37 id: 96baaba9fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - これからも頑張ってください！ (2022年7月17日 12時) (レス) id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - イラスト上手過ぎ!!影の部分も細かい線や色使いも凄く丁寧に描かれていて凄いです!!話もしっかりまとまっていたり面白いところやシリアスなところが分けられていて今まで読んだ中で一番のお気に入りです! (2022年7月17日 12時) (レス) @page5 id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘党組
x他1人 | 作成日時：2021年2月20日 20時
