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灯「…また縁談のお話が…少なくとも30件程、」
『……そう、いつも悪いね』
灯「いいえ、私共こそ…
お力に添えず申し訳ございません」
『いや、そんな事は無い
いつも世話になっとる、本当にね』
虎杖「えんだん?」
伏黒「…Aと術師家系の人間の縁談、だ」
灯と会話するAを
視界の端に入れながら首を傾げた虎杖
伏黒は虎杖の言葉を言い直して顔を歪めた
釘崎「…あ〜ね、Aの術式が欲しいわけだ」
伏黒「そういう事だ」
灯「それから、A様…」
『ん、』
少し声を潜めた灯に直ぐに彼女は耳を寄せた
灯「……禪院___様からも縁談のお話が」
『…執拗いな、まだ続いとったんかその話…』
Aは灯の口から聴こえた嫌ほど覚えのある名前に
眉を歪めてため息をついた
そしてゆっくりと口を開く
『…そろそろ、私が直接断りに行った方がええ__』
灯「なりませんそれだけは!!」
五条「…大丈夫〜?」
突然声を大きく張り上げた灯に驚いて振り向く3人
変わりに五条が声をかけた
灯「あの男だけは会ってはなりません!!
A様に悪影響しか及ぼしませんよ」
『…悪かったよ、分かっとる…分かっとるよ
会わんから声を落としんさい
私だって極力会いたないよ、嫌いじゃけん』
『全部断っといて。
…………面倒かけてごめん』
灯「…いいえ、貴方さえ幸せで居て下されば
私共も幸せなのですから。
貴方はご自身の幸福だけを願って居ていい、
これ以上の負荷は貴方の為にならない」
灯はそこまで言うと
深くお辞儀をして部屋を去って行った
Aはその遠ざかる背を見送って
元居た位置に再び腰を下ろす
五条「ていうか縁談執拗い奴居るの?
僕が消してあげようか」
『結構です』
虎杖「先生こぇーよ…ガチトーンじゃん…」
虎杖も他2人も五条の言葉に引いていた
最強だから出来てしまうだろうと思うと余計怖い
釘崎「…ねぇ、A
アンタ本当に死ぬつもりなの」
その時、釘崎が自ら話を戻した
目は真っ直ぐと彼女を捉えていて
逸らされる気配はない
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マリア - もう、何度も何度も読み返してます。本当にこの作品を愛してます。成り立ちも、感情描写も凄く繊細で美しく、引き込まれました。これからも、この作品を愛し続けます (7月16日 22時) (レス) id: 3821b6efdb (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅオタ - もう神作すぎるんだが……。この作品愛してる (2022年12月23日 23時) (レス) id: 96baaba9fd (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅオタ - え?絵も話も最高なんだが?あなたは神ですか?え??? (2022年12月23日 23時) (レス) @page37 id: 96baaba9fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - これからも頑張ってください! (2022年7月17日 12時) (レス) id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - イラスト上手過ぎ!!影の部分も細かい線や色使いも凄く丁寧に描かれていて凄いです!!話もしっかりまとまっていたり面白いところやシリアスなところが分けられていて今まで読んだ中で一番のお気に入りです! (2022年7月17日 12時) (レス) @page5 id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘党組 x他1人 | 作成日時:2021年2月20日 20時