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第9話 呪胎戴天−肆− ページ38

__シャンシャン!

___チリーン!



宿儺と目が合ったとき

Aの体をゾクリと悪寒が走る



それに反応した蝶達がAを囲って飛び回りだした




Aは今の足場では水で動きずらいのと

少しでも距離を取ろうと考えて


蝶に支えられながら途中で折れた橋の上まで上がる




宿儺「ケヒッケヒヒッ」


宿儺はその様子を見てご機嫌そうに笑う


そして追うように平然と上まで飛んで上がってきた




宿儺「小娘、話をしよう


やっと俺とお前を邪魔する奴は居なくなったんだ

楽しもうじゃないか」




『…何を話す事があるの』


警戒態勢を保ったままAは聞く

宿儺はまた楽しそうに笑う




宿儺「なんだ、そんなに俺と話すのが嫌か?

照れんでもよい」




『……照れてない』


クツクツと喉を鳴らして笑い続ける宿儺に


何がそんなに楽しいんだとAは顔を歪める




宿儺「お前のその"虫"について話をしよう

俺はそれが気になって仕方がない」


Aの周りを飛ぶ蝶を指して言う




宿儺「お前の式神は他の奴とは違うな?


虎杖(小僧)が俺の指を喰った日、

確かにあの場にお前の気配は無かった



…が、それでもあの虫は

術師本人であるお前が居なくとも


自立して動いているように見えた



どうやって操っている?


先刻もお前が術を使わずとも体から出てきただろう」



顎に手を添えて話す宿儺


その目は真っ直ぐAを捉えていて

答えるまで目を逸らすつもりはないようだ



Aも少し考えた末口を開いた




『…私の式神は確かに周りの術師とはちょっと違う


私の意思で出さずとも

勝手に自分で外に出て来れる』



宿儺は興味深そうにAの言葉を聞く




『私の蝶には自我がある

いつも私の"体の中"で生きてる』



宿儺「体の中で生きてる?

お前の体で共に共存してると?」



『…そう』


その言葉にほぅ、と声を出す宿儺

楽しそうな顔は未だに変わることはない





宿儺「…自分の体で

式神を飼う術師が居るとは


やはり面白いなお前は






__良い!」




『う"ぅっ"!』





その言葉を最後に急激に距離を詰めた両面宿儺


そしてAの腹部に一撃を入れた



Aは速さに追い付けず


そのままの勢いで橋の下へ落下する




蝶はAのクッションになる前に宿儺に消され


もう周りには1匹も飛んでいない

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名無し85578号(プロフ) - 絵うますぎやろ、、、 (1月24日 12時) (レス) @page21 id: cb5a427560 (このIDを非表示/違反報告)
, - アユォさん» そう怒んなってw (9月25日 16時) (レス) id: 459d45f88e (このIDを非表示/違反報告)
アユォ - Rさん» 知 ら ん が な (8月25日 23時) (レス) @page1 id: 58566d1681 (このIDを非表示/違反報告)
- 棘、可愛すぎです!!好き (4月29日 3時) (レス) @page50 id: 6cd5e39845 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - Rさん» pixivならまだしも、、占ツクではよいのでは?? (2022年10月9日 18時) (レス) id: 19cd532bd7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘党組 | 作成日時:2020年11月3日 1時

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