・ ページ20
伏黒「やっぱ俺も行きますよ」
建物に二人を見送った後、外で腰掛けて待つ三人
自分が外で留守番な事が不満なのか
伏黒がそう零した
五条「無理しないの、病み上がりなんだから」
『行くとしても私の方がいい』
五条「Aもだーめ
今日も一応任務終わりの休日なんだから」
それに少しむす、とするAを見て笑うと
髪が崩れない程度に頭を撫でた
がAはやんわりとその手から逃げる
そしてそれをまた五条が追う、という茶番が起き始めた
伏黒はAに近付く五条の手を防ぎながら
意見を言うため口を開く
伏黒「Aが行くのには俺も反対ですけど
虎杖は要監視でしょ」
五条「まぁね、でも
_今回試されてるのは野薔薇の方だよ」
Aは伏黒にまで反対されてまた拗ねたのか
口を開くのをやめた
綺麗な顔して意外と可愛いヤツめ
そして腰掛けたまま、右手を皿にするようにして
そこに自身の息を吹きかける
Aの息が手に触れると
その瞬間から蝶が羽ばたき外に出てきた
花吹雪の様に舞い散る蝶がAを取り囲む
その様子を五条と伏黒も黙って見守っている
といっても何かする訳ではなく
これはAのただの暇つぶしだが。
それからぼんやりとAが
自分の上を飛ぶ蝶を見上げると
1匹の蝶がAの鼻先にちょん、と止まる
これには自分自身で
少し驚いた様だが振り払いはしなかった
見守っていた2人もそれに笑う
2人が戦っているというのに
有り得ないほど和やかな空気が流れていた
五条「悠仁はさ、イカレてんだよね」
少し時間が経った後、
自分の頭をコンコンと叩きながら言った
五条「異形とはいえ生き物の形をした呪いを
自分を殺そうとしてくる呪いを
一切の躊躇なく殺りに行く」
Aはその言葉を
鼻に止まった蝶を眺めたまま耳だけ傾ける
五条「君らみたいに
昔から呪いに触れてきたわけじゃない
普通の高校生活を送っていた男の子がだ
才能があってもこの嫌悪と恐怖に打ち勝てず
挫折した呪術師を
恵もAも見たことあるでしょ」
五条「今日は彼女のイカレっぷりを確かめたいのさ」
4124人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し85578号(プロフ) - 絵うますぎやろ、、、 (1月24日 12時) (レス) @page21 id: cb5a427560 (このIDを非表示/違反報告)
, - アユォさん» そう怒んなってw (9月25日 16時) (レス) id: 459d45f88e (このIDを非表示/違反報告)
アユォ - Rさん» 知 ら ん が な (8月25日 23時) (レス) @page1 id: 58566d1681 (このIDを非表示/違反報告)
翠 - 棘、可愛すぎです!!好き (4月29日 3時) (レス) @page50 id: 6cd5e39845 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - Rさん» pixivならまだしも、、占ツクではよいのでは?? (2022年10月9日 18時) (レス) id: 19cd532bd7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:甘党組 | 作成日時:2020年11月3日 1時