・ ページ16
五条「おはようA」
Aはそれに返答することは無く
息がかかるほどの五条の距離に
ぱちぱちと不思議そうに瞬きをしていた
その様子を見て
(かわいいな…)(目の色キレー)
なんて考えている虎杖はもう頬が緩んでいる
その頭を伏黒がなかなかの強さで叩いた
叩かれた事で蛙が潰れたような声をあげた虎杖に
Aの視線が向いた
『…?』
五条「A、君の新しい同級生だよ」
その言葉にハッとした顔をしたA
やっと意識が覚醒してきたようだ
立ち上がろうとするも目の前に五条がいてできない
『五条…サンあの、どけて、、』
五条「んー」
困惑したような綺麗な声が言葉を紡いで
それを聴きとった虎杖がまた
(かわいい…!!)と
心臓を抑え悶えると再び伏黒が頭を叩いた
五条「外で寝ちゃダメだって
いつも言ってるでしょ?
蝶が居るとはいえ、女の子なんだからよくない!」
それにAは素直にコクリと頷いた
自分に非がある事もちゃんと理解していた様だ
_するとその時ビクリとAの肩が跳ねる
Aがゆっくり視線を下ろすと
自分の太腿には確かに五条の手が添えられていた
それに気付いたAは目つきを鋭くして
スリットの入ったスカートを手で抑えながら
五条に向かって思い切り足を蹴り上げた
これには流石の虎杖も驚いた声をあげるが
五条はそれをするりと簡単に躱して立ち上がった
そしてAが攻撃した事で
五条を敵だと見なしたのか
周りを飛んでいたAの蝶が
五条に突進し始めるがそれも簡単に消えた
五条「も〜、そんな怒んなくていいじゃん」
Aに表情の変化は無いが
怒っているのは何となくわかる
伏黒「今のはアンタが悪いだろ
ほんとにセクハラで捕まりますよそろそろ」
「にゃ〜」
虎杖「お?あ、猫だ!」
いつの間にか足元に居た茶トラの猫
Aが膝の上で撫でていた猫だ
その猫は虎杖の足にすり寄ってご機嫌の様子
虎杖「お〜!お前可愛いなぁ!
ほーらよすよす!」
虎杖はしゃがみこんでわしゃわしゃと猫を撫でる
猫は喉を鳴らし始めて
「ゴロゴロ言ってるー!」と虎杖は嬉しそうに言った
__コツ、コツ、コツ…
少しヒールのある靴の音が
猫を撫でる虎杖の前で止まった
そして目線を合わせるようにしゃがみ込む
虎杖も驚いて顔を上げるが
距離が意外と近くて心臓が跳ねた
そして数秒見つめあった後、口を開く
4124人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し85578号(プロフ) - 絵うますぎやろ、、、 (1月24日 12時) (レス) @page21 id: cb5a427560 (このIDを非表示/違反報告)
, - アユォさん» そう怒んなってw (9月25日 16時) (レス) id: 459d45f88e (このIDを非表示/違反報告)
アユォ - Rさん» 知 ら ん が な (8月25日 23時) (レス) @page1 id: 58566d1681 (このIDを非表示/違反報告)
翠 - 棘、可愛すぎです!!好き (4月29日 3時) (レス) @page50 id: 6cd5e39845 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - Rさん» pixivならまだしも、、占ツクではよいのでは?? (2022年10月9日 18時) (レス) id: 19cd532bd7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:甘党組 | 作成日時:2020年11月3日 1時