Prolog ~名探偵コナン~

闇を覆う光の謎【降谷零】 ページ3

『なんかねー、顔も見たことないし会ったこともないんだけどお父さんがこの組織のトップらしくてね？？お前は危険なことに首突っ込むな、って言われてコードネーム貰えないんだー』



……今コイツなんて言った？俺の聞き間違いでなければ物凄いこと暴露しなかったか？？？バカなのか？？



『…あ！言うなって言われたのに言っちゃった！やべ！』



やらかしたーと言いながらも笑ってるコイツは危機感無さすぎるんじゃないか？



『ま、おにーさんならいっか！誰にも聞いたって言わないでね！特にジンとか！！』


｢ジン…ですか？｣


『うん！ジン過保護だからきっとおにーさんの事殺しちゃうもん！』


…いや、怖いことサラッと言うなよ。

そう思っていると、


『うげっ、時間だ！また会おうねおにーさん！！』


と早口でまくし立て、ばいばーいと手を振って走ってどこかに行ったA。



｢…なんだったんだ一体､､､｣



一方的に楽しそうに喋ってどこかに行った彼女。またふと現れるのかと思ったが二度と彼女に会うことは無かった。



…あの、黒い組織の中で唯一光のように笑っていた何も知らなそうな彼女は今、どこで何をしているのだろう。…何故、俺はこんな奴のことをいつまでも気にかけているのだろう。






___謎が解けるまで、あと少し。

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