【僕だけが】unforgettable【愛してた】

後悔した１４２ ページ25

引き続きＮＯside


一方、その頃。



＊＊＊



加「安定、お前
どういうつもり？」

加州が、少し苛立たしげに
安定の前に立った。


和泉守も、堀川も

何も言わずにその光景を見つめている。


大「わから、ない」

加「"分からない"で、普通
そんなに行動できる？」


加州は言った。

お前は馬鹿だと。馬鹿で、阿呆で、
優柔不断で、優しくて。


加「俺だってそりゃあ、前の主のこと大好きだったし、直ぐに気持ちを切り替えれた訳じゃない。」


刀剣男士と言ったって、心はある。


加「でもさ、俺達が何回泣いても
柘榴を否定しても、何も変わんないし
かと言って俺達の心が満たされる訳でもない。

安定、お前なら分かるだろ...」


ギチッと握った拳が音を立てる。

奥歯をぎりっと噛み締める。


加「何時までも、柘榴の優しさに
甘えるなよｯ___」


安「...っ、」


加州の言うことは全くもってその通りで、

安定はなにも言えなかった。





加「...じゃあ、俺もう戻るから」





加州はただ、安定に
『素直になれ』と、言いたかったのだ。

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